| 特にランボルギーニは全世界において「破竹の勢い」である |
全般的に見て「普及価格帯の輸入車ブランド」がその販売を大きく落としている
さて、2024年10月の輸入車登録内容が公開に。
全体としては前年同期比で96%の登録台数なので「ほぼ例年並み」となっていますが、ブランド別の内訳は”大荒れ”となっていて、これまでは安定して上位に入っていたフォルクスワーゲンが前年同期比で約半分の53.8%、ルノーも50.5%、そしてマセラティは22.7%となるなど大きく落としたブランドがいくつか見られます。
反面調子がいいのはランボルギーニ(238.2%)、ポルシェ(166.7%)、ロールス・ロイス(213.3%)といったところですが、ずべてではないにせよプレミアムカーメーカーの販売が好調なところを見ると「あるところにはある」。
今後の輸入車の状況は不透明である
なお、上述のとおり「これまで売れていたブランドが売れなくなっている」という現実があり、しかしそのもっとも大きな要因は「そのブランドが電動化へと注力したため、魅力的なガソリン車のラインアップが手薄になってしまった」というところだと思われ、しかしその一部のメーカーは状況を好転させるべく(ハイブリッド、PHEV含む)ガソリン車のラインアップを強化するとも発表しており、しかしその効果が出るには「1-2年」を要するはずなので、現在の「一部のブランドでの販売減少」トレンドはしばらく続くことになるのかもしれません。
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ブランド | 当月販売台数 | 昨年同期比 | 今年の累計 | 昨年同期比 |
メルセデス・ベンツ | 3,568 | 99.9% | 43,343 | 105.2% |
フォルクスワーゲン | 1,180 | 53.8% | 18,590 | 73.9% |
BMW | 2,899 | 119.0% | 28,036 | 101.3% |
アウディ | 1,005 | 70.7% | 18,083 | 92.7% |
MINI | 1,970 | 153.4% | 12,846 | 89.2% |
ボルボ | 792 | 116.0% | 10,189 | 88.0% |
ジープ | 784 | 131.5% | 7,767 | 83.4% |
プジョー | 407 | 85.7% | 4,311 | 63.6% |
ポルシェ | 670 | 166.7% | 8,034 | 120.8% |
ルノー | 281 | 50.5% | 4,199 | 67.5% |
フィアット | 301 | 101.7% | 3,585 | 96.5% |
シトロエン | 196 | 73.7% | 2,348 | 53.2% |
ランドローバー | 438 | 62.7% | 6,589 | 89.8% |
アバルト | 128 | 96.2% | 1,578 | 132.2% |
アルファロメオ | 43 | 70.5% | 812 | 57.7% |
ジャガー | 30 | 62.5% | 500 | 86.1% |
フェラーリ | 124 | 110.7% | 1,201 | 101.5% |
マセラティ | 43 | 22.9% | 965 | 71.6% |
DS | 31 | 72.1% | 395 | 48.9% |
ランボルギーニ | 81 | 238.2% | 653 | 142.0% |
キャデラック | 21 | 72.4% | 361 | 75.7% |
ベントレー | 43 | 75.4% | 456 | 86.4% |
フォード | 15 | 115.4% | 144 | 66.4% |
ダッジ | 11 | 57.9% | 93 | 49.5% |
ロータス | 45 | 115.4% | 282 | 191.8% |
マクラーレン | 28 | 121.7% | 224 | 150.3% |
BYD | 146 | 109.0% | 1,888 | 185.1% |
アストンマーティン | 53 | 132.5% | 445 | 122.6% |
ロールスロイス | 32 | 213.3% | 306 | 174.9% |
シボレー | 40 | 69.0% | 483 | 74.8% |
アルピナ | 18 | 41.9% | 318 | 121.4% |
ヒョンデ | 32 | 38.1% | 518 | 135.2% |
ブガッティ | % | 1 | 100.0% | |
合計 | 15,811 | 96.4% | 184,045 | 92.1% |
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参照:日本自動車輸入組合