| 意外とAI画像生成ソフトは楽しそうだ。ボクもちょっとチャレンジしてみよう |
「なぜAIがこの画像を作ったのか」を考えてみるのも面白い
さて、最近人気のAI画像生成ソフト。
様々なものがありますが、Dream Studioあたりが有名かもしれません。
そこで今回CGデザイナーのアビメレック・デザインが様々な条件にて様々なクルマのAI画像を生成していますが、その結果としてはかなり衝撃的なものが出来上がっています。
ちなみに上の画像は「1985年に発売されたランボルギーニ・ウルス」という条件にて自動生成されたもので、おそらくは「1985年」「ウルス」、そしてそのほかの条件を入力し、AI画像生成ソフトが出力してきたものだと思われます。
AI画像生成ソフトとはなんぞや
こういったAI画像生成ソフトについては、「80年代」「レーシングカー」「クーペ」「ドイツ車」など様々な条件を入力し、その後に画像が自動生成されるわけですが、AIだけあって(既成概念にあるていど縛られている)人間には思いつかないようなモノが出てきます。
もちろんデザイナーたちはそういったキメラのようなものをそのまま製品化するわけではありませんが、「予想外」の画像を見ることで自分の限界を押し広げることができ、インスピレーション元としてはかなり活用できる、とも言われていますね。
ちなみにアウディは先日「ホイールのデザインを行うに際し、AIの力を借りることにした」と発表しており、これはAIが生成した画像をもとにデザイナーがAIソフト「FelGAN」と対話しつつ、実際のホイールを作り上げてゆく、というもので、2次元上での画像生成だけではなく、3Dプリンタによる出力もできるという優れもの。※アウディはAutomotive.Aiと協力関係にある
-
アウディがホイールの設計にAIを導入し「デザイン手法を再発明した」と発表!AIがデザイナーに無限のパターンを提供し、デザイナーはそれをAIと対話しつつも最終形へ
| 製品のデザイン、設計の現場はどんどん変わってゆく | 今後は車体デザインにもAIが導入されることになるのかもしれない さて、アウディがホイールのデザインにおける「再発明をなしとげた」というプレスリ ...
続きを見る
参考までにですが、AIによって自動車の設計を行うという例も出てきていて、カリフォルニアのジンガー(Czinger)はAIソフトによる設計を行っており、既存のいかなるクルマとも異なる構造やパーツ形状を持つクルマを作り出しています。
-
【動画】ハイパーカーはここまで進化した!AIによる設計、3Dプリンタにて製造される1250馬力のジンガー21Cがスゴかった
| 一瞬、キワモノかと思ったが | さて、今年3月に発表されたハイパーカー、「ジンガー21C」。このジンガー(Czinger)はポルシェのレストアそしてカスタムで有名なジンガー(Singer)ビークル ...
続きを見る
さらに参考までに、こういったAIによる設計を行うと、やはり人間では考えつきにくいような3次元的な構造、一見してエンジニアリング的に不可能とも思えるような形状や構造を考え出したりするのですが、それを実現可能にするのが3Dプリンタであり(これまでの鋳造や切削では製造できないようなパーツを製造できる)、これらの活用によって、今後飛躍的に自動車のあり方が変わってくるんじゃないかとも考えています(ただしコストや量産性での問題が現状では課題となっている)。
-
【動画】未来のホイールはこうなる?3Dプリンタを用いた「世界初」のチタンホイールが公開
| ついに登場、チタン製の3Dプリンターで作ったホイール | ホイールメーカーの「HRE」が、3Dプリンターで出力したホイールを公開。 自動車業界にも3Dプリンター導入の波が押し寄せ、すでに多くのメー ...
続きを見る
AIでクルマを自動生成したらこうなった
そしてさらにAIが生成した画像を見てみると、こちらは「1985年のアウディR8」。
一番上の「1985年のウルス」にも言えることですが、アルピーヌV6ターボ(1984-1991年)、ホンダCR-X(AE/AF/AS型、1983-1987年)の影響を感じないでもなく、おそらく「1985年」というキーワードの他、「スポーツカー」「ハッチバック」等の条件を指定した結果、1985年のアイコニックなスポーツカーの要素が付与されたのかもしれません。
そしてこちらは1987年のベントレー・ベンテイガ(意外といいなこれ・・・)。
1999年のレクサスLFA。
1973年のレクサスLS400。
1985年のランボルギーニ製ピックアップトラック。
1985年のアウディTT。
まだまだ荒削りな部分もありますが、こういったAI画像生成ソフトはまだ出てきたばかりなので、今後どんどん(情報収集や合成含め)精度が増してゆくのだと思われます。
1969年のダッジ・バイパー。
1969年のBMW M5。
こうやって見ると「何と何を混ぜたか」「AIが何を考えたの」などがうっすらと読み取れるようで、そこを紐解いてゆくのもなかなかおもしろい作業なのかもしれませんね。
あわせて読みたい、関連投稿
-
信じられないが過去にはクライスラーの車を「ランボルギーニ仕様」にして発売するという計画があった!そのプロジェクトを再現したCGが話題に
| かつてランボルギーニはクライスラー傘下にあり、ダッジ・ヴァイパーの開発にも参加した | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/4980300887 ...
続きを見る
-
レクサスLFAがワイルド・スピード風のドリ車になったら・・・?けっこう雰囲気が出ているレンダリングが登場。このクルマの価値を考えると現実でのカスタムは絶対ムリ
| レクサスLFAの価値はどんどん上昇しており、もはや現実的にこういったカスタムをできるクルマではなくなってしまった | だからこそデジタル上でだけは「もしも」を楽しみたい さて、これまでにも様々な「 ...
続きを見る
-
なぜ混ぜた・・・。「もっとも醜いクルマ」と評されたBMW Mクーペ、そしてトヨタ・スープラ(80)との混血児。「もし当時、トヨタとBMWとがスープラを共同開発していたら」
| 万一当時トヨタとBMWとがスープラを共同開発していたならば、価格は「倍」になっていただろう | もしかすると、発売しても全然売れず、よって今頃は「希少車」扱いとなっていたのかも さて、様々な「もし ...
続きを見る