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「高卒で」GMに入社しトップに上り詰めたCEOの年収は約45億円(従業員平均の310倍)、豊田章男は16億円、日産CEOは6億円。なおGM社員の年収はトヨタの1.5倍

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General Motors

| GM社員の平均年収はトヨタ自動車の約1.5倍、1360万円である |

日本だと自動車業界でもっとも平均年収が高いのはトヨタ自動車の「899万円」

さて、ゼネラルモーターズ(GM)のCEO、メアリー・バーラ氏が2024年に2,950万ドル(約45億円)もの報酬を得たことが明らかに。

これは前年より6%増加しており、GM社員の平均年収(約95,111ドル、日本円だと約1360万円)の実に310倍に相当します。

ちなみにプレジデントオンラインによると、豊田章男トヨタ自動車会長の年収は16億2200万円、退任済みの日産元CEO、内田誠氏だと6億5700万円、ホンダの三部敏宏氏は4億3800万円であった、とのこと。

もう一つ参考までに、トヨタ自動車の平均年収は約899万円、日産自動車だと877万円、ホンダでは831万円だと解説されています。

高卒でGMの作業員からスタートし、同社初の女性CEOにまで上り詰めたメアリー・バーラ!EV増産計画を公表し「2025年にはテスラを捉える」と自信を見せる
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GMのCEOの高額報酬は「過去最高の利益を達成したことによる」

GMが米証券取引委員会(SEC)に提出した年次報告書によれば、メアリー・バーラ氏が昇給した背景には、彼女が多くの業績目標を達成し、同社が過去最高の利益を記録したことが理由であるとされ、その報酬の内訳は以下の通り。

  • 基本給:210万ドル(2017年から変動なし)
  • 株式報酬:1,950万ドル(2024年の好業績による)
  • インセンティブ報酬:660万ドル
  • その他(福利厚生・保険・社用車など):120万ドル
GM

Image:General Motors

GMの報酬委員会委員長であるウェスリー・ブッシュ氏によれば、「メアリー・バーラ氏のリーダーシップのもと、内燃機関(ICE)事業の効率的な運営と、電気自動車およびソフトウェア分野への投資が実を結び、株価は2024年に50%上昇し、さらにはライバル企業を上回る成績を収めた」。

ただし、ウェスリー・ブッシュ氏は同時に「進歩と勝利を混同してはならない」とし、今後も油断せず努力を続ける必要があると株主に向けて注意を促していて、まだまだ続く不透明な状況へと警鐘を鳴らすことに。

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自動車メーカー他社CEOの報酬は?

一方で、フォードのジム・ファーリーCEOは品質目標の未達成などが影響し、報酬が6%減の2,480万ドルへと減少してしまい、相次ぐリコール問題が改善傾向にあるとはいえ、その業績は明暗が分かれる結果となっています。

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また、ステランティスのカルロス・タバレス前CEOは2024年末に退任しながらも2,400万ドルを受け取っていることが報じられ、これは前年の3,950万ドルからは大幅に減少したものの、平均社員に比較すると約518倍という数字。

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参考までに、アメリカのCEOは報酬が高いことでも知られており、その額は「社員平均の300-500倍」が通常だと言われたりしていますが、一方で日本の社長だと「30-50倍」にとどまり、大きく差があることもよく知られています。

ただ、今回のメアリー・バーラ氏の報酬内訳を見ても分かる通り、米国の場合は「株式報酬」の割合が非常に大きく、つまりは業績に加えて「いかに株価を上げてゆくか(もちろん業績と株価は連動するものではあるが、株価には期待値も反映される)」も自身の報酬に大きく関わってくるということがわかります(日本でも、この欧米型の報酬システムの導入が進んできているという話も聞かれる)。

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