
| 「ゼロトレランス(容赦ゼロ)」を掲げた保安官、自ら違反行為 |
公共の場では厳罰を訴えていたが、裏では一般道を約119km/hで爆走
「スピード違反にはゼロ容赦」――。そんな強硬姿勢を何度も強調していたフロリダ州リー郡の保安官、カーマイン・マルセノ氏が、自身のスーパーカーで爆走していた動画が流出し全米で話題に。
この動画では、ランボルギーニ・ウラカンを運転するマルセノ保安官が、制限速度50mph(約80km/h)の道路を74mph(約119km/h)で走行する様子が収められ、撮影者はシボレー・コルベットに乗っており、アクセルを踏むよう促すと保安官はそれに応じてウラカンを加速させ、コルベットから見ても数台分の距離があっという間に開いていく様子が映っています。
動画撮影者は「元」友人兼ビジネスパートナー
この映像をリークしたのは、元友人でありビジネスパートナーでもあったケン・ロマーノ氏。
両者の関係は現在では破綻しており、「10万ドル以上の贈答品やギャンブル負債の肩代わり」があったとの疑惑も浮上しているほか、さらには、保安官の父親が乗るメルセデスの不審な支払いについても調査が進められている、と報じられています。
こうした内部(友人)からの告発により、マルセノ保安官の「正義の顔」と「私生活での顔」に大きなギャップがあることが明るみに出た格好というわけですね(つまり、友人を利用したため、その友人に裏切られたということになる)。
贈賄・ギャンブル支援など、不正の可能性も浮上
特に物議を醸しているのが、マルセノ氏が2024年6月に出した以下の声明です。
「リー郡ではストリートレースを一切許しません。過度なスピードで運転し、自分や乗客、他のドライバーを危険にさらす行為は極めて利己的です。違反者には必ず代償を払ってもらいます。」
保安官の発言と行動に矛盾、SNSでも非難殺到
つまり同氏は今回の自身の行動を完全否定する内容を堂々と発表していて、さらにこの投稿にはコメント欄が用意されていたものの、すでに運営側によって閉鎖されているといい、これがまた事態をややこしくしてしまったようですね。
この事件は、警察組織内の腐敗や“ダブルスタンダード”を改めて浮き彫りにした事例として大きく注目されており、スーパーカーで違反走行する保安官に対し、ネットでは「法の番人の資格なし」「スピード違反する前にまず鏡を見ろ」といった辛辣なコメントが飛び交っているというのが現状です。
現時点でマルセノ保安官からの正式コメントは出ていませんが、このまま沈黙を貫けば信頼回復は難しく、厳しい処分を免れることは難しいものと思われます。
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参照:CARSCOOPS