
| どう考えてもアストンマーティンの限定モデルは過小評価されている |
視点を変えると「長期的な投資として考えるならば」値が下がっている今が買い時である
さて、アストンマーティンはヴァンキッシュをベースとし、ザガートとともにクーペ、ヴォランテ(オープン)、スピードスター、シューティングブレーク(ワゴン)からなる一連の限定モデルを発売していますが、今回はそのうちシューティングブレークがオークションへと登場することに。
そして今回話題となっているのはこの「99台限定」というレアな車両が競売に登場したからではなく「入札価格があまりにも上がらないから」。
なお、このヴァンキッシュ・ザガート・シューティングブレークの新車価格は880,000ドル(現在の為替レートだと約1億3200万円)、しかし2024年と2025年のオークションに登場し落札されたのは468,000ドル(約7000万円)と440,000ドル(約6600万円)で、今回出品された個体に至っては残り数時間というところで321,000ドル(約4800万円)にとどまります。
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ボクが「過小評価されすぎ」と考えるアストンマーティン・ヴァンキッシュ・ザガート・シューティングブレークが中古市場に。もっとも美しいワゴンなるも相場は低空飛行
| このヴァンキッシュ・ザガート・シューティングブレークはヴァンキッシュ・ザガート4兄弟の中ではもっとも美しいボディを持つと考えている | 自然吸気V12エンジン搭載ということを考慮しても、もっと高値 ...
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なぜヴァンキッシュ・ザガート・シューティングブレークの価格は上がらないのか?
この一連のヴァンキッシュ・ザガートは(上述の通り)当時のヴァンキッシュをベースとしていますが、このシューティングブレークではラピードのリアストラクチャーを一部流用しており、これによってホイールベースを延長し「流麗なスタイル」を実現しています。
基本的にはボディパネルのすべてを新調し、ルーフはザガートらしい「ダブルバブル」で美しいグリルに専用デザインの灯火類を備え、さらには絶滅危惧種の自然吸気V12エンジンを積むなど、どこからどう見ても非の打ち所がない存在のように思えますが、ここで気になるのは「なぜ価格が上がらないのか」。
そこに明確な理由を見出すことは難しいものの、考えられる理由があるとすれば以下の通り。
- Vanquishのプラットフォーム
→ ベースとなっているVanquish自体が、現在のVantageやDBSと比べると旧世代の技術である。 - シューティングブレークの市場ニーズ
→ クーペやオープンカーに比べ、Shooting Brakeの需要が低い。実用性があるとはいえ、スーパーカーマーケットでは「ワゴン」に近い形状が好まれにくい。 - アストンマーティンのブランド戦略の変化
→ 近年、アストンマーティンは新型ヴァンテージ、DB12、ヴァルキリーなど、よりモダンなラインナップに注力しており、レトとフレーバーなヴァンキッシュ・ザガートはやや影が薄くなっている。
さらに現在の中古市場では「アストンマーティンの限定モデル全般の値がつきにくい」状況が続いていますが、これはすなわち同社の「未だ不安定な」状況を反映しているがためだとも考えられます。
しかしながら「長期的」にみるといずれの材料もプラスに転じる、少なくともマイナスにならない可能性もあり、時間が経てばプラットフォームの古さは関係なくなり、かつ実際に乗るのではなくコレクション目的であればパフォーマンスも関係はなく、特殊なボディ形状、99台という少なさ、そして自然吸気V12エンジンが再評価される可能性を考慮すると、「長期的」には非常に優れた投資対象であるとも考えられ、「今のうちに仕込んでおけば」けっこう大きなリターンを得られるのかもしれません。※いずれにせよ、このヴァンキッシュ・ザガート・シューティングブレークは他に類を見ない存在であることには違いない
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