| ケーターハムにとっては今が「追い風」 |
クロームパーツ、ウッド内装がクラシカルな雰囲気を演出
さて、昨年4月に日本企業によって子会社化された英ケーターハム。
今回はヘリテージモデルとしてスーパーセブン600とスーパーセブン2000の発売がアナウンスされており、英国では両車とも「キット(自分で組み立てる)とフルビルド(完成済み車両)」の購入形態が選べる、とのこと。
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ケータハム・スーパーセブン600はこんなクルマ
そこでまずはスーパーセブン600から見てみたいと思いますが、「軽自動車として登録できる」と話題になったスーパーセブン170と同じスズキ製660ccターボエンジンを搭載しており、その出力は84馬力、0-100km/h加速は6.9秒。※このスーパーセブン600が軽自動車として登録できるかどうかは不明
なお、このスタイリングは1970年代と1980年代のケータハムのスタイリングをフィーチャーしたもので、フレア形状を持つフロントフェンダーや、ヴィンテージデザインの14インチホイールなどが雰囲気を盛り上げます。
装着されるのエイボンZT7タイヤ、エキゾーストパイプはポリッシュ仕上げを持っており、全身でクラシカルな雰囲気を表現しているように思います。
ケータハム・スーパーセブン2000はこんなクルマ
なお、上位モデルとしてラインアップされるのがスーパーセブン2000。
こちらはフォード製デュラテックエンジンを(2リッター/180馬力)積んでおり、メカニズム的にはセブン360と共通で、シャシーは660cc版のライブアクスルではなくド・ディオン式。
0-100km/h加速は4.8秒に向上し、サーキット走行向けのオプションとして「スポーツサスペンション・パッケージ」が用意される、とのこと。
インテリアもクラシカルな雰囲気を持ち、ダッシュボードはウッド、そしてギアボックストンネルはレザー張り。
なお、これらレザーは今回発表されたスーパーセブン600とスーパーセブン2000専用として用意されたものなのだそう(他モデルでは選べない)。
現在のところ日本国内価格は発表されていないものの、英国では、スーパーセブン600が29,990ポンド(日本円で約489万円)から、スーパーセブン2000が39,990ポンド(692万円)からに設定されています(キット価格)。
コロナ禍に入った後はクラシックカーの検索ボリュームが増え、そして過剰なものではなくシンプルで”扱える範囲の”性能を持つクルマの人気が高まっているといい、さらには「ガソリン」「マニュアル・トランスミッション」の絶滅までのカウントダウンが始まったことも手伝って現在ケータハムにとって追い風の状況が続いています。
そんな中で今回「ノスタルジーあふれる」2台がリリースされることとなったわけですが、これら2台はさらなる人気を集めそうですね。
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