| 現在のマクラーレンの取りうる戦略としては「ベスト」に近いかもしれない |
現在、マクラーレンはとにかく収益効率を上げ、SUV発売まで資金を持たせなければならない
さて、チョコチョコと噂になっているマクラーレン720Sの後継モデル、「750S」。
ただし「750S」の名称は現在”仮”であって正式名称は判明しておらず、そしてこの750S(仮)はブランニューモデルもしくは720Sのフルモデルチェンジ版ではなくフェイスリフト(マイナーチェンジ)モデルとなるもよう。
新型マクラーレン750Sの姿は765LTに近い?
今回出てきた情報によれば、このマクラーレン750Sは新しいエキゾーストパイプが与えられ、そしてその姿は765LTに似ている、とのこと。
フロントとリアは720Sからいくつかの変更が与えられることになるものの、オプション選択肢が減っており、グラスルーフやカーボンファイバー製パーツ等選択の幅が狭くなっているといい、インテリアだと(720Sにて鳴り物入りのデビューを果たした)フリップスクリーンがなくなるようですね(これについては以前にその可能性が報じられている)。
このマクラーレン750Sは、720Sと同じ4.0リッターV8ツインターボエンジンを使用するものと見られ、しかしもちろん出力は「750馬力」へ。
-
その名はブラックマンバ!フルカーボンボディに特別なグラフィック、ダニエル・リカルドとランド・ノリスのサインが入るマクラーレン765LTスパイダー
| マクラーレン765LTの顧客は720Sに比較すると「カスタムにお金をかける」人が多いもよう | フル”ヴィジブルカーボン”ボディのマクラーレン765LTスパイダーは初めて見た さて、マクラーレンき ...
続きを見る
マクラーレン750Sは「加速王」に?
出力自体は765LTに劣るものの(やはり限定モデルに花を持たせる必要があるものと思われる)、750Sではギア比が短縮されることになり、つまり加速重視のモデルとなるという話も。
ここから推測するに「より」サーキット走行に特化したモデルになると思われますが、ギア比をショート化することで加速力が強化されているといい、最高速が削られるかわりに0−100km/h加速、またゼロヨンにおいては765LTよりも優れたタイムを出すのでは、とも見られているようですね。
この新型マクラーレン750Sにつき、興味深いことに、その価格については「720Sに比較して”若干”引き上げられるのみ」だとウワサされており、つまりはフェラーリやランボルギーニ、ポルシェのように「仕様変更によって大幅値上げを行う」わけではないということ。
「価格が大きく上がらない」、そして「オプションの選択肢が狭められる」「フリップ式メーター廃止」ということから察するに、750Sは機能やオプションを削除することで製造コストと販売価格上昇幅を最小限に収め、しかし”加速性能”という武器を手にすることでコストパフォーマンスを訴求するモデルとなるのかもしれません。
実際のところ、フェラーリSF90ストラダーレ、ランボルギーニ・レヴエルトの価格は720Sとはかけ離れた設定となっているので、それらと同等もしくはそれら以上の加速性能を持たせ、かつ価格を安めに設定できるのであれば、(ノンハイブリッドということで)けっこう訴求力があるモデルとなりそうでもありますね。
合わせて読みたい、マクラーレン関連投稿
-
マクラーレンのSUVが発売されたらこうなる?なおスポーツカーメーカーにとってSUVは「完全なる未知の領域」であり実際の開発は容易ではない
| マクラーレンはSUV開発経験豊富なCEOを新たに迎え、新しくSUVの開発に乗り出したというが | マクラーレンのSUVは登場するにしても2020年代後半だとされている さて、マクラーレンはちょっと ...
続きを見る
-
マクラーレン720Sが登場5年目にしてフェイスリフトを行うようだ!出力は750馬力へ、格納式メーター廃止、フロント / リアのデザイン変更へ
| 登場は今年後半、発売後はわずか2年の短い命だと報じられる | 願わくは「ゼロヨン最速王」としての地位を取り戻してほしいものだが さて、ここ最近あまりニューモデルのウワサのないマクラーレン。CEOが ...
続きを見る
-
マクラーレンが株主より113億円の資金を獲得!加えてフェラーリ・プロサングエの開発担当者ほか2名を獲得し、「エレクトリック」「SUV」方面を強化か
| マクラーレンがSUVを発売したとしても、もはや誰も文句を言うものはいないだろう | フェラーリ、ランボルギーニ、アストンマーティンの例を見ても、SUVが会社を潤すのは明らかである さて、経営のため ...
続きを見る
参照:CARBUZZ