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マクラーレンが2024年を戦うF1マシン「MCL38」発表。オレンジにブラック、そしてGoogleカラーのアクセント。バーレーンテストでの走りに注目が集まる

マクラーレンが2024年を戦うF1マシン「MCL38」発表。オレンジにブラック、そしてGoogleカラーのアクセント。バーレーンテストでの走りに注目が集まる
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| 昨年のF1マシン、MCL60に比較して「マクラーレンらしい」カラーリングに |

どのチームも現段階では「ライバルの競争力」に最大の興味があるようだ

さて、フェラーリ、メルセデスに続きマクラーレンも2024年シーズンのF1グランプリを走るチャレンジャー、MCL38を公開。

そのカラーリングにはマクラーレンを象徴するパパイヤオレンジ、そしてアンスラサイト、さらにはGoogleカラーのアクセントという”コントラストが強い”組み合わせを採用しています。

2024年のドライバーラインアップはランド・ノリスとオスカー・ピアストリ、そして3月2日の2024年シーズン開幕戦バーレーンGPに先立ち、2月21~23日にバーレーン・インターナショナル・サーキットでプレシーズンテストを行うことについても言及済み。

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マクラーレンのチームメンバーはこう語る

今回、このMCL38はシルバストン・サーキットにて発表がなされていますが、そこではチーム関係者、そしてドライバーからも声明が出されていて、まずマクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンは以下のように語っています。

今日、2024年のライバルであるMCL38をシルバーストンで発表できるのは素晴らしいことだ。 2024年のカラーリングをまとった私たちの新車がコース上で姿を現し、チームの懸命の努力と献身が結集するのを見るのは感慨深い。

このスポーツの素晴らしい点は、競争が非常に厳しいことです。したがって、どのチームもオフシーズン中に進歩を遂げるであろうため、我々は現実的であり続けなければなりません。 私たちが正しい方向に進んだかどうかの真の試金石は、バーレーンでの予選となるでしょう。 私たち全員が再びレースに向かうことに興奮していますが、私たちの前には長いシーズンがあり、2023年を通して達成した進歩を確実に築くためにはまだまだ多くの作業が残っていることを理解しています。

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次はマクラーレンF1チーム代表のアンドレア・ステラ。

チームは今日MCL38を発表し、それが初めてコース上に登場するのを見るに際し、興奮を抑えきれません。 今年に向けて、私たちは昨シーズンの勢いをさらに高めたいと考えていますが、各チームが進歩を遂げ、2024年のマシンに向けて競争力を見出していることを現実的に知っています。 現在、インフラ、人材、文化の観点からすべてが整っているため、引き続き前進し、グリッドの最前線に戻るためにこれまでに行われた作業を積み上げていきます。

競技セッションのためにトラックに入る前に、バーレーンのプレシーズンテストでMCL38をテストするなど、やるべきことがたくさんあります。 チームは冬の間に良い仕事をしてきたので、本格的にスタートできると自信を持っていますが、シーズンが始まる前に重要な課題が残っていることも分かっています。 この車には多くの革新がありますが、私たちが取り組みたいすべての領域が発売仕様車で完了しているわけではありません。 これらの分野は現在、シーズン中の開発の焦点となり、すでに進行中です。

今日、クルマをトラックに投入する準備が整ったことを確認するために多大な努力をしてくれたトラックサイド、MTC、MRCのチーム全員、そして継続的に協力してくれたメルセデスHPPの同僚に感謝します。 私たちは今、来週のバーレーンテストを楽しみにしながら、これからの長いシーズンに注意を向けています。

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そして次はマクラーレンF1のドライバー、ランド・ノリス。

MCL38のハンドルを握って、それがどのように走るのかを見るのが楽しみです。 新しいマシンのカラーリングはとても似合っているので、コースに出ることに期待しています。

バーレーンでのテストは非常に重要な意味を持ち、そして 私はチームに対し、昨シーズンの好転をきっかけに今後も前進し続けると全幅の信頼を寄せています。 しかし、我々の進歩を試す本当の試練は、バーレーンGPの予選とレースに先立って、テストでクルマのペースを上げた時となるでしょう。

ここ数週間、私はMTC(マクラーレン・テクノロジー・センター)に戻り、来週に向けて十分な準備ができるよう、エンジニアリングチームとともにシミュレーターで多くの作業を行ってきました。 ここまで辿り着くためのトラックサイドや工場の皆さんの尽力に感謝します。 バーレーンに行って、またレースができることに興奮しています。

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最後はオスカー・ピアストリ。

今日初めてMCL38をコース上で運転できてとてもうれしいです。 これは今年の開発における重要なマイルストーンであり、新しいカラーリングも魅力的です。

ただバーレーンでレースに行くまで、競争力の点で自分たちがどの位置にいるのかは分かりませんが、シミュレーター上で多くの時間を費やし、設計、製作、そして実行するすべての人々と緊密に協力して、可能な限り最善の準備をしてきました。

これから数週間で忙しい一年が始まることを楽しみにしています。 チームの皆には心からお礼を言いたい。彼らは2024年に向けて私たちを準備するためにこれまでにあらゆることをしてくれている。F1での2年目のシーズンを適切にスタートできることに本当に興奮しています。

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いずれのチームにおいても翌年度のF1マシンの開発はそのシーズン途中から開始され、およそ12ヶ月程度をかけると言われていますが、これまでにマシンを発表してきたチームのいずれのコメントを見ても「マシンの開発には最大限の注力を行ってきたが、実際に走ってみないと競争力がわからない」「F1とは相対的な競技であり、いかに優れたマシンを作り上げても、ライバルのマシンのほうが優れていては意味がない」といった発言が見られます。

つまり、実際に競合たちとともにテストを行うまでは、「自分たちが信じてやってきた道が正しかったのかどうか」という確証を得ることができず、しかしひたすらそれを正しいと信じてやってきたことが証明される場は「もうすぐ」ということになり、開幕戦、そしてそれに先駆けて行われるテストには注目したいと思います。

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参照:McLaren

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