
| 意外と北京は「庶民派グルメ」の宝庫である |
一般的な食材を調理技術によって美味しく食べさせてくれる、それが「北京料理(京菜)なのかもしれない
さて、前回に続いて北京「グルメ紀行」第二弾。
北京料理は「(アワビやフカヒレなど)超高級」中華といった料理がさほど多くはないようですが、一方で「庶民派」料理が多数存在し、低価格で様々な味を楽しめるといった特徴を持つように思います。※新鮮な食材がてに入りにくかったという地域特性もあり、食材よりも調理技術の追求がなされた結果なのかもしれない
-
-
北京ではこんなモノを食べてきた。北京名物北京ダックに乾隆帝が好んだという「乾隆白菜」、濃いめの味付けが好みのボクにはベストマッチ
| 北京はもともと新鮮な食材がてに入りにくいという理由から「濃い」味付けが多いようである | 人気店の混雑は必至、予約システムをうまく活用したい さて、今回は北京にて属してきたものについて紹介してみた ...
続きを見る
やはり北京で外せないのはジャージャー麺である
そして北京を代表する料理の一つが「ジャージャー麺」。
このジャージャー麺(炸醤麺)は北京発祥の麺料理で、豚ひき肉や野菜を炒めて味噌で煮詰めた濃厚な肉味噌(炸醤)を、茹でた麺にかけて混ぜて食べる汁なし麺を指しており、韓国のジャージャー麺は北京から伝わったものだとされています。
そして北京でジャージャー麺の有名店といえば「方砖厂69号炸酱面」。
このお店はミシュランガイドのビブグルマンにも選出されており、いくつかの支店が北京市内に存在します。
ただしこちらも相当な人気店なので混雑を避けることは難しく、お店で「整理券」をもらって順番待ちをするというのが一般的(朝一番だと空いているらしい)。
そして順番を待って注文したのがこのジャージャー麺と・・・。
「爆肚」なる地元の人気料理。
これは牛や羊の胃(モツ)を細かく切り、サッと熱湯にくぐらせて、ごまダレ(麻醬)や香辛料を混ぜたタレで食べるもので、コリコリした食感を楽しむ、北京の清真料理(イスラム教徒の料理)の一つだとされています(見た目がグロテスクだが、辛くて酸っぱい味がなんともクセになる)。
なお、ジャージャー麺はほとんどのお店でこういった「麺の上に薬味が乗っている」スタイルで提供されますが、食べ方として「3ステップ」を踏むのが正しい作法で、まずはトップ、かつセンターに乗っている「炸醤(肉味噌)」を取って・・・。
”溜まっている油”だけを麺にかけてから「かき混ぜ」、麺に油をなじませます。
その後に肉味噌をかけて均一に肉味噌を麺に絡ませ、その後に薬味の類を放り込んでさらにかき混ぜて完成。
こういった「食べ方」は店内にも掲示されているものの、料理が運ばれてきて「どうやって食べるんだろうな・・・」と考えているとすぐにスタッフがやってきてくれて「実演」して見せてくれるという親切さ(ぼくは今まで不親切な中国人を見たことがない)。
ちなみに店内奥には「酢」はじめ調味料が揃っていて、これらは自由に使ってOKです。
そしてこの緑色のにんにくは付き出しで(けっこうニンニク臭が強い)、右側のスープも無料で提供されるもの(やはりお店の奥にあるので、勝手に器に注いで自席にまで持ってくる)。
右側は北京名物のヨーグルトですが、「持ち帰り用」として購入しています。
正直「とんでもないボリューム」ではありますが、それでも完食してしまうほどの素晴らしい庶民はグルメであり、ビブグルマン選出も納得の美味しさです。
ヒルトンホテル北京 王府井の朝食ブッフェはこんな感じ
そしてここからは打って変わって「ヒルトン北京 王府井」の朝食ブッフェ。
5Fのレストランにていただきますが、幅広い料理が網羅され、目移りするほどのラインアップを誇ります。
なお、一般的な「コンチネンタルブレックファスト」に分類されるものはほぼすべて揃うようですが、一方で「和食」「ムスリム」「インド」料理はなく、簡単に言えば「コンチネンタルブレックファストと中華のみ」といったところです。
パンやシリアル、フルーツ、フレッシュジュースも充実しており・・・。
中国らしい「月餅」や・・・。
揚げパンにスープといった伝統的な中華スタイルの朝食に加え・・・。
中華ヌードルステーション。
もちろんエッグステーションも。
なお、毎日メニューの一部が入れ替わっているようで、「明日あれを食べよう」と思っていても、明日になると提供がなかったりするため、「その時に食べたいと思ったものは無理にでも食べる」ほうが良さそうです。
ヨーグルトは持ち帰りができ・・・。
月餅も紙ナプキンに包んで持ち帰って「非常食」としています(今回は不確定な要素が多かったので、”食いっぱぐれる”心配があり、そのための保険である)。
遠方に出かけるツアーなどはスタートが「朝6時」だったりするので朝食ブッフェに間に合わず、その際には事前に頼んでおいて「(持ち出し用)朝食セット」を用意してもらうことも可能です。※レストランのオープンは6時30分
ちなみにコーヒーメーカー付近には紙製のカップとフタが置かれているため、コーヒーを持ち出せるのはありがたいところ。
(料理を撮るために)席を立ったとしても、この札を白い面を上にしてテーブルに置いておけば「片付けられて他の人に席を取られてしまう」心配はなく・・・。
食べ終わったらこちらの青い面を上にして席を立てばテーブルを片付けてくれます。
あわせて読みたい、トラベル関連投稿
-
-
香港で宿泊した「コンラッド香港」のガーデンカフェでの朝食はこんな感じ(食べ過ぎ注意)
| 正直、香港ではほかにも食べるべきものがあまりに多く、ここで胃袋の残量を圧迫してしまうことはできない | それでもついつい食べ過ぎてしまうのが困ったところである さて、香港では「コンラッド香港」へと ...
続きを見る
-
-
ドバイで宿泊した「ヒルトン ドバイ ジュメイラ」のプライベートビーチやプール、エグゼクティブラウンジに朝食はこんな感じ。ビーチには”ドレスコード”が存在する【動画】
| ドバイ「マリーナ地区」のホテルは基本的に”滞在型”でありホテル内でくつろげるように設計されている | ヒルトンの客層は「欧米中心」、東洋人は少ないようだ さて、今回のドバイ旅行にて宿泊した「ヒルト ...
続きを見る
-
-
上海では人民広場に面し眺望に優れる「コンラッド上海」に泊まってきた。その部屋や朝食ブッフェはこんな感じ【動画】
| コンラッド上海は「公共交通機関や観光名所へのアクセスに優れ」便利かつコストパフォーマンスに優れるホテルである | おそらくは次もこのホテルに泊まるであろう さて、今回の上海訪問にて宿泊したホテル、 ...
続きを見る