| 残念ながら現段階ではワンオフのコンセプトカー |
アルピーヌが「A110スポーツX」を公開。
これは見ての通りリフトアップされた車高とワイド化されたトレッドを持つクロスオーバーで、フランスで開催されるイベント、インターナショナル・オートモビル・フェスティバルに出展するためのワンオフ車両。
モチーフは1973年のモンテカルロ・ラリーにて優勝したA100ラリーカーだそうですが、なんとも魅力的なスタイルを持つコンセプトカーだと思います。
なお、アルピーヌはA110発表時から「第二のラインナップはSUVになる」と発言しており、当初の予定では2019年にSUVを投入するとされていたものの、こちらはなんらかの理由で伸び伸びになっているようですね(A110スポーツXのようなリフトアップ版ではなく、4ドアのSUVになるという予定だった)。
アルピーヌA110スポーツXはこんなクルマ
このA110スポーツXは「単に車高を上げただけ」のクロスオーバーではなく、車両全域に渡って手が入ったカスタム仕様。
フロントバンパーは専用となり、アンダー部にはロックガード風の加飾も見られます。
フロントフードやバンパー内のアクセント、専用デザインのサイドステップ、ホイールはマットブラックにペイントされ、やはりマット仕上げのホワイトとなるボディカラーとベストマッチ。
前後フェンダーにはモールが取り付けられてワイドタイヤを収めることになりますが、フェンダーに入ったブルーのアクセントもなんともナイス。
なお、フェンダー自体は80ミリワイド化されている、とのこと。
リアウインドウにはスキーラックが取り付けられて二名分のスキー板が取り付けられていて、リアバンパーも専用品となってサイド部にはスリットも追加。
バンパー下部には専用デザインのディフューザーが取り付けられてます。
車高は60ミリアップされていますが、タイヤが外側に押しやられているために「4輪で踏ん張っている」という印象も。
なお、このルックスにもかかわらず駆動方式はミドシップ後輪駆動(MR)のままで、つまり4WDではない、とのこと。
エンジンやトランスミッションも通常のA110と同じだそう。
ランプに貼られた「X」はもちろんかつてのラリーカーをイメージしたもの。
前後バンパーに入る「ALPINE」のロゴ、バンパー脇のSport Xのロゴはこのモデルのために専用にて作られたようですね。
こういった「スポーツカーのリフトアップ版」はかなり魅力的だと考えていて、今回のアルピーヌのほか、ポルシェもケイマンGT4にラリー用競技車両を設定したり、ジャガーもF-Typeのラリー版を投入。
ホンダもワンオフにてシビック・タイプRのオフロード版を制作していますが、実際にこういったクルマが「ロードカー」として発売されることは未だなく、しかしどこかのメーカーがいずれ発売してくれないか、と期待しています。
まさかの+94馬力!ホンダ・シビック・タイプRがホンダ自身によって「オンロード」「オフロード」向けにカスタムされる(ただしワンオフ)