| ここまでの性能、そしてアグレッシブなルックスを採用されてはスポーツカーの出る幕がない |
アウディがクーペSUV、「Q3スポーツバック」のハイパフォーマンスモデル、「RS Q3スポーツバック」を発表。
そしてその心臓には400馬力を発生する2.5リッター5気筒エンジンが与えられ、トランスミッションは7速Sトロニック、駆動方式はもちろん4WD(クワトロ)。
0-100キロ加速は4.5秒を誇り、これはポルシェ718ケイマンGTSの「4.6秒」をも凌駕するタイムです。
なお、新型アウディRS Q3スポーツバックの最高速度は紳士協定に則り250km/hに制限されているものの、オプション装着によって280km/hに引き上げ可能だとアナウンスされています。
その内外装、走行性能は「RS」を名乗るにふさわしい内容に
そのほかの専用装備としては、10ミリ車高が落とされたスポーツチューンサスペンション、それにあわせて再設定されたステアリングシステム、そしてハイパフォーマンスブレーキ。
なお、ブレーキだとオプションで「カーボンセラミックディスク」も選択できる、とのこと。
もちろんその外観についてもパフォーマンスにふさわしくアップグレードされ、グロスブラック仕上げのハニカムグリル、「ブーメランシェイプ」ブレードを採用したフロントバンパーはじめとするRSモデル専用デザインが多く見られます。
フェンダーはより大きく太いタイヤを収めるために拡大され、ホイールサイズは20インチ、そしてオプションでは21インチまで対応可能。
リアだとサイズアップされたリアスポイラー(リップ付き)にオーバル形状を持つテールパイプ、やはり新デザインのリアバンパーがその特徴。
エクステリアのアクセントは「ブラック」「マットアルミ」を選択可能
なお、アクセントカラーは「グロスブラック」か「マットアルミニウム」を選ぶことができ、グリーンの個体は「グロスブラック」、そしてこちらのレッドは「マットアルミニウム」。
ホイール、フロントバンパー内のブレード、スプリッター、ドアミラー、ウインドウモール、サイドスカートのアクセント、ルーフレールが「マットアルミ」に。
なお、アウディはベースグレード、S、RSともに同じ路線なので、その方向性を分けてもいいと思うことも。
たとえばベースグレードはクリーンでシンプルに、Sになるとちょっとインテリジェントに、そしてRSだとレーシーに、といった感じですね。
現状だと「ノーマルモデルでも十分にスポーティーな外観」を持つため、ベースグレードで十分だと思う人も多そうで、SやRSといったモデルには(かなり高いので)手を出しにくいかもしれない、と思うことがあります。
リアだとテールパイプ、リアバンパーのトリム、アウディのフォーリングスやバッジ類がシルバーに(というか、こちらのほうがスタンダード)。
アウディRS Q3スポーツバックのインテリアはこうなっている
そしてこちらは新型アウディRS Q3スポーツバックのインテリア。
フラットボトムステアリング、スポーツシートに専用の仕上げを持つ表皮やステッチ、これも専用のメーター表示といった特徴を持っています。
そのほかは自光色ドアシルプレート、ハイグロスブラックのアクセントといった装備も。
日本は「アウディ”RS”モデル」の導入が少ない
アウディは多数の「RS」モデルを揃えているものの、日本に入ってきているのはその一部で、現在は「RS4アバント」「RS5クーペ」「RS5スポーツバック」の3モデルのみ。
つまりは「売れない」から日本市場への導入が少ないのだと思われます。
反面、メルセデス・ベンツのハイパフォーマンスカーブランド「AMG」は日本で人気だといい、メルセデス・ベンツはAMG専売店「AMG Tokyo Setagaya」をオープンさせる際、日本はAMGにとって大きな市場であり、導入している車種も本国についで多い水準、とコメント。
同じハイパフォーマンスブランドでもその「差」は何なのかと思ったりしますが、メルセデスAMGの場合は、パフォーマンスではなく「イカツい外観」を求めて購入されているのかもしれません。
であれば、アウディもRSモデルを「スポーティ」よりも「押しが強い」外観にすればけっこう売れるのでは、と思うことも。
たとえばBMWだと、現在の巨大グリル路線で、フロント~サイド~リアにスカートを装着し、大きなホイールを履かせたモデルを発売すれば、日本市場では大人気になるのかもしれず、アウディももっと迫力のあるルックスを目指したほうが「受ける」のでは、と考えたりします。