| スペインの限定「WRX STI Final Edition」は8台のみ、価格は720万円 |
スバルがWRX STIに搭載される2リッター水平対向4気筒エンジン「EJ20」の生産を終了し、加えてWRX STIの受注も2019年末で終了する、と発表。
そして、このEJ20の偉業をたたえ特別仕様車「EJ20 Final Edition」(プロトタイプ)を東京モーターショーにて公開する、としています。
そしてこのEJ20 Final Editionは555台限定、そして抽選販売(詳細は10月23日に発表)になる、とのこと。※スバルからのプレスリリースはこちら
名機「EJ20」はじつに30年も現役だった
スバルは1989年以降、長らくこのエンジンを使用してきたということになりますが、生産を終了するということは当然「新型エンジン」に切り替わるということになり、そのエンジンがどうなるのかにも注目が集まるところ。
加えてWRX STIも「新型」が登場するということを意味し、こちらはSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)を採用した、戦闘力の高い車となりそうですね。
今回のWRX STI EJ20 Final Editionについて、その詳細については10月23日に「情報解禁」となるそうですが、現時点でわかっているのは「バランスドエンジン(職人がバランス取りをしたものと思われる)」、「BBS製19インチホイールの装備」がスバルから公表され、画像から判断するにエンジン上のプレートも「特別装備のひとつ。
SUBARU WRX STI EJ20 Final Editionはスペインで発売された「WRX STI Final Edition」と同じ仕様?
なお、ここでふと思い出したのは、今年4月にスペインにて「8台のみ」発売された、WRX STI ファイナルエディション(上の画像)。
こちらも、今回スバルが日本向けに投入するWRX STI EJ20 Final Editionとよく似た仕様を持っており、ゴールドのBBSホイール、シルバーのブレーキキャリパー、フロントグリル上のチェリーレッドアクセントなどが共通しているようです。※ただしフロントグリルのチェリーレッドのアクセント位置、ホイール形状、ドアミラーのカラーは異なる
インテリアだと、レッドのエンジンスターターボタン、アルカンターラ巻きのステアリングホイール、センターにアルカンターラを使用したシートも、スペイン版WRX STI Final Edition」とよく似ている部分。
ただしチェリーレッドのステッチや(フロアマットの)パイピングの有無、シリアルプレートの有無といった差異もあるようですね。
ただ、スペイン版はそのエンジンにつき、「EJ20」ではなく(海外仕様のため)「EJ25」を搭載している、といったメカニズム的相違も存在します。
なお、限定台数の「555」はもちろん、かつてスバルがスポンサー契約を結んでいたBATのタバコブランド(ブリティッシュ・アメリカン・タバコの”ステイツ・エキスプレス・スリーファイブ”) から。
もちろん、今回のWRX STI EJ20 ファイナルエディションの「ゴールドホイール」も当時のラリー用マシンへのオマージュだと思われます。
スバルは海外ではこういった限定モデルを発売している
スバルは上記のスペインにおけるWRX STI Final Editionのほかにも、様々な限定モデルを世界中にて発売。
北米市場においては、日本で発売された限定モデル「WRX STIシリーズ.グレー」同様のWRX STIを発売したことも。
スバルが北米専用「WRX STIシリーズ.グレー」限定販売。750台のみ、ボディカラーはS208同様
カナダ限定、漢字名を持つ「雷雨(RAIU Edition)」もありますね。
南アフリカでは、WRX STI史上最強の348馬力を発生する”ダイヤモンドエディション”を発表。
スバルはこのほか、BRZについても日本と同様の仕様を持つ限定車を発表していますが、仕様地に合わせて少しづつ変更がなされているようです。