| おそらくはアウディの全面的バックアップ |
アウディそしてフォルクスワーゲンを得意とするチューナー、ABT(アプト)スポーツラインが限定モデル”RS7-R””RS6-R”を発表。
これらはABTがその内外装そしてエンジンをカスタムしたもので、4リッターV8ツインターボエンジンの出力はなんと740馬力。
生産台数はそれぞれ125台となりますが、すでに1台づつが(オフィシャルフォトにある)広報用として生産されており、よって消費者が購入できるのは124台。
なお、今回のRS7-R、RS6-Rにつき、発売元はABTとなるそうですが、124台という台数、そしてABTとアウディとの関係性(フォーミュラEにも共同にて参戦)を鑑みるに、そしてオフィシャルフォトのロケーション(アウディスポーツの施設内)から見て、アウディがバックアップを行っている可能性が大きそう。※つまりアウディ公式カスタムのようなもの
参考までに、アウディとABTは以前にもRS6のスペシャルモデル「ノガロ・エディション」を企画し、こちらはアウディから正式に販売されています(自動車メーカーが公式にて、チューナーの手掛けたクルマを販売するのは極めて稀)。
アウディRS7-Rはこんなクルマ
今回のRS-7R、RS-6R最大の特徴はやはりそのエンジン。
標準仕様だと600馬力のところを740馬力にまでパワーアップさせており、これはフェラーリF8トリブートの「720馬力」よりも高い数字です。
まずRS7-Rの外観については、フロントバンパーのデザインがオリジナルへと変更され、そこにたくさんフィンのついたスプリッターが装着。
サイドにはカナード(エアロフリック)も取り付けられていますね。
ホイールは22インチサイズで、リム内側はレッドにペイント。
フロントフェンダーにはサイドギル、サイドステップ下部にはウイングレットが追加されています。
ブレーキについてはアナウンスがないものの、画像を見るとかなり巨大。
おそらくはランボルギーニ・ウルスやベントレー・ベンテイガに採用される「自動車業界最大の」ブレーキキャリパーが与えられているのかもしれません(ブレーキディスクはカーボンセラミックのようだ)。
リアバンパー形状も改められ、エアアウトレットが設けられたうえでリアディフューザーも新形状に。
https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/49776148742/in/album-72157713879266758/これらのパーツのほとんどはカーボンファイバーで成型されている、とのこと。
アウディRS6-Rはいっそう過激
RS6-Rの外装についてもRS7-R同様のモディファイが施されるものの、リアウインドウ脇のガーニッシュや、ルーフスポイラーのせいもあって「さらにアグレッシブ」な印象です。
エキゾーストシステムはRS7-R、RS6-RともどもABT製のへと入れ替えられているそうですが、カーボン製のスリーブを持つこと、そしてこれまでにの採用された事例があるところからみてアクラポヴィッチが製造を担当している可能性が高そう。
https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/49776148512/in/album-72157713879266758/そのほか、ABT製のサスペンションキットと制御プログラム、アンチロールバーも組み込まれることで大幅に走行性能も向上しているとされ、その出力をフルに使い切るだけのポテンシャルが与えられているようです。
なお、最高速や0-100km/hのデータは現在公表されておらず、そのスペックは一部謎のまま。
ノーマルのRS6は0-100km/h加速3.6秒、最高速は(オプションのダイナミックパッケージプラス装着時で)305km/hとなっています。
最高速については(このままでも)現時点で世界最速なので、今回のRS6-Rについては「自らの世界最高速記録を更新」することになるのかもしれませんね。
全般的に見て、フィンの多いエアロパーツがふんだんに追加され、ダクトもたくさん設けられるという「見るからにチューンドカー」的な仕上がりを持っており、こういった路線が好きな人には”たまらない”クルマだと言えそうです。