| これだけの技術があればフルスクラチでクルマを作れそうだ |
ここ最近、ワイルドな改造を楽しむ人々が北米で増加中。
ロックダウンの影響なのかどうかはわかりませんが、ステイホームならぬステイガーレジということで過激なカスタムが続々公開されています。
今回紹介するのはHidden MotorsportsによるE36世代のBMW 3シリーズの”狂気すら感じさせる”魔改造。
正直これを何と表現していいのか適当な言葉がみつからず、強いて言うならば「外骨格(エクソスケルトン)カスタム」という新ジャンルなのかもしれません。
なお、外骨格カスタムはこれまでにもいくつか例が報告されていて、つい最近もシボレー・コルベットの外装を取り払ってフレームに直接ロールバーを溶接したカスタムカーがネット上を賑わせたばかり。
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そしておそらくこの「先駆け」はアレックス・チョイ氏のユニコーンV3(ランボルギーニ・ウラカンを外骨格化したもの)。
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キドニーグリルとヘッドライト以外は原型をとどめてない
そして今回のBMW 3シリーズですが、こちらはエンジンにまで手が入った「フルカスタム車」。
もともとのBMW製エンジンを捨て去ってGM製の5.3リッターV8エンジンを使用しており、こちらはポート研磨なやピストン変更といったメカチューンが施されます。
さらにはツインターボ化されることになり、タービンは取り払ったボンネットの「外」へ。
加えて排気もエンジン付近から上方へ向けてなされるようですね。
ちなみにインタークーラーは相当に大きなサイズを持ち、純正キドニーグリルではまったく足りないというかクーリングを阻害するため、このクルマこそ「実用的な意味で(新型4シリーズに採用されるであろう)巨大キドニーグリルが必要なんじゃないか」と思ったり。
なお、Hidden Motorsportsによれば、出力は「最低で1,000馬力」。
もちろん純正トランスミッションがこのパワーとトルクに耐えられるはずもなく、Tremec製のT56 6速マニュアル・トランスミッションへと換装済み。
リアフェンダーの一部を除くボディ外板と内装はすべて剥ぎ取られ、見ての通りロールケージ=外骨格はモノコックへと直接接続され、この外骨格が強度を担保するようですね。
なお、見ての通りバケットシート4つを備える「4座」ではあるものの、シートはアルミ製の板になけなしの布(ジャージ素材)が被せられたのみ。
リアウイングはロールケージに直接取り付けられていて、その角度と面積からして強力なダウンフォースを発生することになりそうですね。
動画では改造風景や走行風景も
Hidden Motorsportsは一連の動画を公開していて、こちらの動画ではエンジンを改造し載せ替えるところが収録。
面白いのは「自宅のガレージ」でこれを行なっているものの、その自宅が閑静な住宅地にあること。
おそらくは近所の人からは煙たがられているんじゃないかと思われますが、このギャップがなんとも面白いですね。
そしてこちらは試運転に出かける動画。
素晴らしいV8サウンドを聴かせてくれ、そして「タービンやエキゾーストパイプがモロに見える」ドライバー目線からの映像が新鮮です。