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BMW M3 CSツーリング、ニュルブルクリンクで最速ワゴンの称号を更新か?その走りが公式動画にて公開、注目を集める

BMW M3 CSツーリング、ニュルブルクリンクで最速ワゴンの称号を更新か?その走りが公式動画にて公開、注目を集める

Image:BMW

| BMW自身が記録保持者、M3 CSツーリングでさらに上を狙う? |

BMWは「CS」サブブランドのプレゼンス向上、価格正当化のためにも「タイム上の違い」をアピールする必要がある

BMWは世界で最も魅力的な高性能ワゴンの一角を占めていますが、今年1月にデビューした「M3 CSツーリング」は、その中でもひときわ熱い存在です。

M3ツーリングの性能をさらに引き上げ、20馬力の出力向上や専用サスペンションを備えたこのモデルは、ただのファミリーカーではありません。

今回、そんなM3 CSツーリングがドイツの聖地・ニュルブルクリンクを走る姿がBMW公式Instagramにて公開され、この走行が「新たな“ワゴン最速”記録への挑戦である可能性」が指摘されているわけですね。

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現在の「ニュル最速ワゴン」の称号はBMWが保持するが

現時点ではM3 CSツーリングの兄弟車である「M3ツーリング」がニュルブルクリンクでのワゴン最速記録を保持していますが、これまでに記録したラップタイムは「7分34秒39」。

M3 CSツーリングはさらにパワーアップされたエンジンを搭載しており、さらにサスペンションも強化されているため、(もし本気でアタックしたならば)この記録を更新するのは確実と見られています。

なお、この「ワゴン最速」は競合が非常に少なく、さらには実際にニュルでの公式タイムが記録されているモデルはさらに限られているため、ここはBMWの独壇場となる市場なのかもしれません。

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アウディやBMWの他モデルにも“挑戦”を期待

BMWが自社の最速ワゴンを世に示す一方、他メーカーにはまだ“隠し玉”が存在し、例えばアウディRS6アバントGT。

重量はあるものの、621馬力/850Nmという強大なパワーと、88ポンド軽量化された車体、セラミックブレーキや調整式サスペンションを装備するハードコアモデルでもあり、最近「やはりブランドのプレゼンスを高めるにはハイパフォーマンスモデル、そしてその性能の誇示が必要」と気づいたアウディがなんらかの挑戦を行う可能性も。

さらに注目すべきは、BMWのもう一台の高性能ワゴン、「新型M5ツーリング」。

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こちらは717馬力/1,000Nmを誇るプラグインハイブリッドで、重量はかさむものの、出力面ではM3 CSツーリングを凌駕しており、BMWが度々批判されるその「重量」に関する懸念を払拭するためにもM5ツーリングでの挑戦を行うことも考えられます。

よってこれらM5ツーリングやRS6アバントGTにもぜひニュルブルクリンクでの公式タイムアタックを期待したいところですが、追加情報として記載すべきは「M3ツーリングおよびM3 CSツーリングは残念ながら北米市場には導入されないが、M5ツーリングとRS6アバントはアメリカでも購入可能である」こと。

BMWそしてアウディにとっても北米市場は最大のマーケットであり、ここで「購入できるニュル最速ワゴン」のアピールを行うことはセールス面でも大きくプラスに働くのではと考えられます。

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まとめ:M3 CSツーリングは「ワゴン界の王者」へ

M3 CSツーリングのニュルブルクリンク走行が記録更新のためであったかどうかは正式発表を待つ必要がありますが(”CS”モデルの価格を正当化するためにも、標準モデルとのタイム差を示す必要があるのかも)、高性能ワゴンというニッチながら熱狂的なセグメントにおいて、BMWが今後も記録更新を続けるのか、そしてライバルたちがどう動くのかに注目が集まります。

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