| 直近で発表されたフェイスリフトモデルはいずれもエンジンがパワーアップしていない |
BMWがこっそりとBMW X2にプラグインハイブリッドモデル、「X2 xDrive 25e」を発表。
すでに発表されたX1 xDrive25eと同じパワートレーンを使用し、1.5リッター3気筒ターボエンジンにエレクトリックモーターを組み合わせてトータル出力217馬力を発生します。
もちろん名称からわかるとおりの4WDですが、ガソリンエンジンは前輪を駆動し、エレクトリックモーターは後輪を駆動するという方式を採用。
0-100km/h加速は6.8秒、最高速度は195km/hだとアナウンスされています。
外観はほぼ「通常の」X2と同じ
なお、画像を見る限りX2 xDrive 25eの外観は、左フロントフェンダー上の充電ポート以外は「ほぼ同じ」に見えます(フロントエンドが若干異なる。ほかにもどこか違うのかもしれないが、その違いを発見できない)。
ただし内装はちょっとした違いがあるようで、バッテリー(10kWh)はリアシートの下に設置されるためにカーゴスペースは若干犠牲に。
ちなみにバッテリーのみでの走行可能距離は約57キロだとアナウンスされています。
フロントバンパーからはフォグランプが姿を消し、LEDヘッドライトが標準装備へ。
なお、フォグランプが無くなったことでフロントアンダーグリル周辺が「口ひげ」のようにも見えますね。
BMWはつい先日、5シリーズと6シリーズGT、ミニ・クラブマンのフェイスリフトモデルを発表したところですが、共通していたのは「ガソリンエンジンのパワーアップはなし」「マイルドハイブリッド/PHEVは新世代に進化」。
通常、フェイスリフトといえばパワーアップがつきものですが、それを行わなったのは注目に値するところで、しかしこれは「パワーアップしなかった」のではなく、規制によって「パワーアップしたくてもできなかった」と捉えるのが妥当かもしれません。
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実際のところミニ・クロスオーバーのPHEVモデルではガソリンエンジンそのものにも手が入り、ヘッドやエキゾーストマニホールドが改良されているのに「出力アップなし」。
つまりこの改良は環境規制を満たすために行われたもので、それが「いっぱいいっぱい」であり、この改良を行なわなければむしろパワーダウンしていたのかも。
システム合計では「7馬力」アップしていますが、これはハイブリッドシステムの変更によるもので、今後は「パワーアップさせるのであれば、ハイブリッド化し、そのシステムを強化するしか無い」ということを指しているということになりそうです。
さらに新型5シリーズについても基本的に「パワーアップなし」で、唯一パワーアップしたのはPHEVモデルの「530e」。
これもやはりハイブリッドシステムが進化したことによってもたらされており、やはり「今後、BMWはハイブリッド化と、そのシステム変更でしかパワーアップできない」と考えておいていいのかもしれません。
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なお、X2はそろそろフェイスリフトの時期にさしかかっており、プロトタイプが走行する姿も目撃されていますね。
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参照:BMW