| ただしコストパフォーマンスは同時に発表されたi4 M50のほうが優れるようだ |
この価格設定は「3シリーズではなくi4を買え」ということらしい
さて、BMW は「i4」「iX」の詳細、そしてニューモデル「i4 M50」をまとめて発表していますが、これらの北米導入時期、そして北米価格についてもアナウンスを行っています。
そしてBMWによると、i4の価格は55,400ドル、i4 M50の価格は65,900ドルという設定となっており、正直「思いのほか安い値付けで来たな」という印象。
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i4の加速性能はガソリンバージョンの330iと同等
そこでi4を見てみたいと思いますが、今回発表されたi4 eDriveはリアにひとつのみモーターを搭載する後輪駆動。
最高出力は335PS、バッテリーサイズは81.5kWh、トランスミッションは「シングル」です。
0−100km/h加速は5.7秒、最高速度は189キロに制限されていますが、これは「4WDで536馬力、0−100キロ加速は3.9秒、最高速は225km/h」を誇るi4 M50と当然ながら差がつけられているものの、正直言うと価格ほどは性能差が開いていないという印象もあり、そしてリセールはi4 M50のほうがずっといいだろうとも考えられ、よってもしぼくが「i4シリーズを検討するなら、i4 M50一択という感じです。
ただ、ベースモデルのi4でもけしてパフォーマンスが低いわけではなく、ガソリンエンジン搭載のBMW 330iの加速(5.6秒)とほぼ同レベル。
i4に積まれるのは新型バッテリー
新型BMW i4に搭載されるのは第5世代となる高電圧バッテリーで、72セルのモジュール4個と12セルのモジュール3個で構成され、200kWの急速充電に対応し、一回の充電あたりの航続可能距離は約482キロ(300マイル/EPAサイクル)。
わずか10分で90マイル分の充電が可能だといい、米国ではより利便性を高めるよう、BMW i4はEVgo社とのコラボレーションによって「米国最大の公共急速充電ネットワークへのアクセスを提供」する、とのこと。
なお、このバッテリーの使用によって(ガソリンエンジン搭載の)3シリーズ・セダンに比較して重心が5センチほど低くなっているそうですが、リフト式ショックアブソーバー、リアエアサスペンション、サーボトロニック機能付き電気機械式ステアリング、最新版ダイナミックスタビリティコントロールシステム、ニアアクチュエーター式ホイールスリップリミッター等が装備され、3シリーズに比較すると操縦安定性や快適性が向上しているであろうことも推測できます。
新型BMW i4のインテリアはこうなっている
そしてこちらは新型i4のインテリアですが、基本的には3シリーズの構造や装備を踏襲しつつ、12.3インチサイズのインフォテイメントスクリーン、そして14.9インチのインフォテイメントディスプレイが装備され、これらは微妙ながらも「カーブディスプレイ」。
ソフトウエア(iDrive 8)はオンラインにてアップデートが可能だといい、ヘッドアップディスプレイやApple CarPlay、Android Auto対応など、およそ現代の最新モデルが備える機能をすべて併せ持つと考えて良さそうですね。
さらに広さ3.6平方フィートのガラス製スライド/チルトサンルーフ、205Wのアンプを備えた10スピーカー・オーディオシステムが標準装備され、オプションだとアンビエント・ライト、ハーマンカードン製サラウンドサウンドシステムも搭載可能。
加えてレベル2の自動運転機能が与えられ、ストップ&ゴー機能付きアクティブクルーズコントロール、スピードリミットアシスト、フロントカメラ(3個)、フロントレーダー(1個)、サイドレーダー(4個)といった装備も。
こういった内容を見るに、新型i4は3シリーズに比較してずいぶんお買い得に設定されているようにも思われ、BMWの本気を伺うことができますね。
BMWが新型i4を紹介する動画はこちら
参照:BMW Group