
| このクルマで思いっきりダートを走ることができれば、それはそれは楽しそうだ |
残念ながら、日本では走れるところがないけれど
さて、E36世代のBMW3シリーズは大きなヒット作であり、そのために相当数の個体が市場に出回っています(ボディ形状もセダン、クーペ、カブリオレ、ハッチバック、クーペ、そしてワゴンまでもが存在した)。
よって中古相場も比較的こなれており、格安な3シリーズ・セダンを購入して思い思いの改造を施して楽しむ人も少なくはないもよう。
そんな中で中古市場に登場したのがこの「3シリーズ・オフローダー」ですが、実際に悪路を思いっきり走るためのカスタムがなされています。※”Stamptertje”と命名されている

ベースは3シリーズ・クーペ
この3シリーズ・オフローダーのベースとなるのは「3シリーズ・クーペ」。
グレードは318isで、新車当時は138馬力を発生するM42型4気筒ガソリンエンジンが搭載されています。
数々のバリエーションを誇った3シリーズではあるものの、こういった「オフロードバージョン」は(当然ながら)存在せず、そのために視覚的にも非常に新鮮ですね。
フロントだとバンパーが剥ぎ取られてブッシュガードとアンダーガードが装着されており、牽引用フックの代わりにストラップがブッシュガードに結ばれるというシンプルさ。
なお、ブッシュガードはおそらく自作、そして車体に直接取り付けられているようですね。

さらにフロントフェンダー(リヤフェンダーも)はオフロード用タイヤを収めるために大きく切り取られ、ボンネットからはそのまま排気パイプがニョッキリと突き出ています(もともと車体下部を通っていたものをぶった切って取り付けたようにも見える)。
なお、吸気のためのシュノーケル(これも自作っぽい)も取り付けられ、多少の水深であれば水を気にせず走ることが可能です。

キャビンを守るべくアウターロールケージが組まれており、画像を見るとルーフからリアへと向けて「貫通」しており、転倒からもしっかり乗員を守ってくれそうですね(アディショナルランプもここに取り付けられる)。
ちなみにSピラーにはBMW M社の「クラシックロゴ」が取り付けられています。

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リアの外骨格にはスペアタイヤが取り付けられており、リアアンダーにはフロント同様に牽引用ストラップ。
右側のテールランプのレンズが割れていますが、むしろこれは「エクストリームな走行性能」を指し示すことになりそうですね。
なお、サスペンションは当然ながらチューンされることになり、フロントはレイズブロックにE92用ステアリングアーム、リアはE46のスプリングにコイルオーバーブロック、そしてキャンバーアーム、ショックアブソーバーをBMW X3から流用している、とのこと。

底面全域には車体保護のためのプレートが貼られていますが、ところどころ泥や草が挟まっているところがまた「いい雰囲気」だと思います。

BMW 3シリーズ・オフローダーのインテリアはこうなっている
そしてある意味では外装以上にスパルタンなのがこの内装。
フロアカーペットやドア内張りがすっかり剥がされており、長いシャフトともに油圧ハンドブレーキが追加されることに。

シートもボロボロですが、これもまた「このクルマらしい」ところですね。

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参照:Vavato