｜ 防弾・防爆仕様車は現在世界規模で需要が増加中 ｜
とくにメルセデス・ベンツの防弾車の需要はかなり高そう
さて、現在ウクライナでは「穏やかではない」状態が続いていますが、そうでなくとも最近注目が集まっているのが「防弾仕様車両」。
これは世界中にて銃火器しかも強力な武器を使用した強盗が急増しているためだといい、南米やアフリカ、そして欧州においてもその需要が高まっていると報じられています。
そのため、メルセデス・ベンツは「ガード」、アウディは「セキュリティ」なるVIP向け特殊グレードを設定して対応しているほか、あのブラバスも防弾仕様車の製造に乗り出しているようですね。
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アフターマーケットでの防弾仕様車には様々なクルマが存在
なお、アフターマーケットにおける防弾仕様車は多種多様ですが、最初から防弾性能を持つことで知られるのは「レズバニ・タンク」。
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そして「スポーツカーに乗りたいが、身の安全が心配」というVIPのため、スポーツカーを専門に防弾仕様へとカスタムしてしまう会社も存在します。
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さらには軍用車を納めている会社も民生用の防弾仕様車ビジネスを展開していますが、「機密」保持のため、軍用と全く同じスペックを指定することはできないようですね。
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INKASメルセデス・ベンツSクラスはこうなっている
そして今回紹介するのが「後付け」防弾仕様で有名なコーチビルダー、INKAS（インカス）によってカスタムされたメルセデス・ベンツS580 4MATIC。
多層防弾ガラスに加え、「完全な乗員コンパートメントの保護」を目的に装甲が追加されており、豪華さと保護レベルを両立するよう設計されています。
このアップグレードにより、S580 4MATICはBR6レベルの防御性能を備え、具体的にはピストルやライフルはもちろん、DM51グレネード2発の同時爆発や7.62mm弾による攻撃にも耐えることができるもよう。
もちろんそのぶん車体重量が増加することになり、それを支えるべくサスペンションは強化され、”攻撃から逃れることが生き残るための最良の方法である”という思想のもと、ランフラットタイヤを装着しています。
なお、見た目は「普通」のSクラスに見えますが、こういったクルマは「VIPが乗っている」とわからないよう、あえて目立たない仕様としていることが多いとされ、よってこのSクラスもその例にもれないということになりますね。
ただ、通常のSクラスと異なるのはこのウインドウ。
「数センチ」という厚さを持っているようですね。
それでもちゃんと昇降するので、レギュレーターも強化されていると考えていいのかも。
これらの装備を追加しつつ、INKASによるとこのメルセデス・ベンツ S580がもともと持っている快適性や安全装備にはにはいっさい影響がないといい、しかし最高出力496ps（370kW/503PS）、最大トルク516lb-ft（699Nm）を発生する4.0リッターV8ツインターボは「そのまま」だとされるので、車体重量が増えたぶん（どれくらい増加するのかには言及されていない）、動力性能にはなんらかの影響が出ているものと思われます。
なお、予想される脅威にあわせて様々なオプションも用意され、たとえば消火システム、化学物質による攻撃を防ぐための車載酸素供給装置、"夜間の視認性を4倍に高め、暗闇、塵、煙、霧の中でも車両を操作できるようにする”ナイトビジョン 等も追加で追加できるもよう。
このほか、ストロボライトやサイレン、窓を下げずに車外の人とコミュニケーションをとることができるパブリック・アドレス・システム（とにかく窓を開けるのが一番危ないようだ）も選べるようですね。
インカスによると、このメルセデス・ベンツSがクラスは世界中への発送が可能であり、海上輸送はもちろん、航空便にも対応している、とのこと。
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