| 現在は状況について調査中、いち早い原因の究明と対策が望まれる |
やはりカーボンファイバーセル採用のスーパーカー/ハイパーカーが燃えると跡形も残らない
さて、生産台数わずか275台の限定ハイパーカー、メルセデスAMG Oneに火災が生じ、画像の通り「燃え尽きた」との報道。
これは英国M6高速道路を輸送中のメルセデスAMG Oneに発生したもので、つまり自走していない状態において発火し、そのまま炎上したと報じられています。
メルセデス・ベンツによれば「我々は、密閉されたトレーラーで輸送されていたAMG Oneに関わるこの事件を認識しています 。幸い、私たちの知る限りでは、誰も負傷していません」とコメント。
まさに誰も負傷者がいないのは不幸中の幸いといったところですが、炎の勢いがあまりに凄まじく、消防としてもなすすべもないまま全焼してしまい、この様子だとメルセデス・ベンツが火災の原因を究明することは難しいかもしれません。
オーナーが保険に入っていることを祈るばかり
なお、このメルセデスAMG Oneの炎上案件は「輸送中」であると報じられるものの、それが「メルセデスAMGの工場からディーラーまで」なのか「ディーラーから顧客まで」なのか、それとも別の理由にて輸送していたのかは一切不明。
輸送の段階や目的によって責任負担が変わるかとは思いますが、適切な保険が適用されることを願うばかりです(メルセデス・ベンツは"現時点では、火災の原因はわかっておらず、必要であれば、保険会社の調査をサポートします"と述べているので、すでにメルセデス・ベンツの手を離れた段階での火災だったのかもしれない)。
メルセデスAMG Oneは「F1マシンと同じエンジンを積む」ことが最大のセールスポイントであり、しかしそれを実現するには想像を絶する苦労があったようで、「F1用エンジンを市販車に転用する」ためには約5年の歳月を費やしています。※F1の技術を反映したというたぐいではなく、F1のエンジンと技術そのものを使用している
1.6リッターV6ターボエンジンのレブリミットは1万1000回転、最高出力は574HPを誇り、ハイブリッドシステムのうちMGU-K(クランクシャフトに装着)は163HP、MGU-FL/MGU-FR(フロントアクスル左右に装着)は326HP、MGU-H(電動ターボ)は122HPを発生することでトータルにて1063HPという出力を誇りますが、見ての通りこんな感じでリアセクションは補機類でびっしり。
現在メルセデスAMGはすべてのAMG Oneを作り終えたわけではなく、そして納車済みの車両をドライブしたレポートなどを見ると「まだドライブシステムは未完成」とする意見もあり、そういった側面からもまだまだメルセデスAMGの受難が続くこと、改良を続けながら生産を行うことが予想されますが、今回の原因については一日も早い究明そして処理がなされることを願わんばかり。
なお、メルセデス・ベンツがこのAMG Oneの開発に関して困難を極めたエピソードとしては、同社重役が「なぜこのクルマの開発にGoサインを出したのかわからない。当時私は酔っ払ってたんだろう」「(あまりにコストがかかりすぎるので)AMG Oneの後継車はもう存在しない」と語ったというものがあるため、とにかく「2017年の発表から、2022年の発売に至るまで」は困難の連続だったのかもしれません。※たびたび、テスト中に停止し動けなくなる様子が報じられていた
-
メルセデス・ベンツ「AMG Oneの直接の後継はない。もう二度とF1のエンジンを積んだハイパーカーが登場することはないだろう」。よっぽど開発に苦労したんだな・・・
| メルセデスAMG Oneの開発については苦労話が多数出ており、その気持はわからないでもない | とにもかくにも、これでメルセデスAMG Oneはユニコーンの仲間入り さて、メルセデス・ベンツは開発 ...
続きを見る
合わせて読みたい、スーパーカーの火災関連投稿
-
人気インフルエンサー所有、ワンオフ仕様のランボルギーニ・アヴェンタドールSVJとマツダCX-5とが激突し炎上!貴重な限定スーパーカーがまた一台、この世を去る
| けが人は報告されるも幸いにも死者は出ておらず、しかしアヴェンタドールSVJとマツダCX-5は昇天 | ここまで燃えるとは、よほどあたりどころが悪かったようだ さて、イギリスはマンチェスター郊外にて ...
続きを見る
-
ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJが高速走行中にクラッシュ→即炎上!燃えさかるこの炎の中からドライバーを救出した勇敢な人がいたそうだ
| アヴェンタドールSVJは様々なチャリティイベントを開催し、多くの人々に親しまれていた | すでに相当数のアヴェンタドールSVJが事故によって失われたものと思われる さて、「北米でもっとも派手なラン ...
続きを見る
-
購入予定のフェラーリに試乗中まさかの炎上!燃料ライン対策済みのF355がまたたく間に燃え尽きる【動画】
| 修理がなされた直後のフェラーリが燃える例もまた珍しくはない | ただし今回の例はあまりに悲しすぎた さて、「フェラーリが燃える」というのは万国共通の事象ではありますが、今回はフランスにてF355が ...
続きを見る
参照:The Sun