| 918スパイダーでははじめて? |
ありそうでなかった、ポルシェの有名なレーシングカー917/20”ピンクピッグ”風のラッピングを施したポルシェ918スパイダー。
しかも色あせた感じの「褪色加工」も施され、なかなかに味のある一台に仕上がっています。
”ピンクピッグ”は豚肉の部位をあらわしたもの
「ピンクピッグ」は「豚肉の部位」をレーシングカーの表面上に再現したことで知られますが、いわばこういった感じ(日本ハムのウエブサイトより)。
そしてこちらが1971年のル・マンに参戦したポルシェ917/20”ピンクピッグ”。
ポルシェ917というとル・マンで大活躍したレーシングカーというイメージがあり、その多くは「ガルフ」やマルティニ」というスポンサーのカラーやロゴを身にまとっています。
じゃあなんでピンクピッグはそういったスポンサーカラーじゃないの?ということになりますが、これにはちょっとしたストーリーが。
この917/20は「917」と名がつくものの、それまでの917とは異なって「丸っこい」ボディを持っており、いかにも鈍重そうなこのクルマを見たときに(スポンサーの)マルティニが「この豚みたいなクルマにはマルティニカラーやロゴを用いることはまかりならぬ」とポルシェに通達し、例によって皮肉屋のポルシェは917/20に「豚」と誰が見てもわかるカラーリングを施してしまったというのが事の真相だとされています。
ポルシェ・ミュージアムにおいてもかなり高い人気を誇っているとのことですが、逆にカスタムシーンではほとんど人気がなく、これまでに918スパイダー含めてピンクピッグをカスタムに用いた例はないかもしれません(少なくともぼくは見たことがない)。
それだけに今回のラッピングはかなり「思い切った」例だと言えそうですね。
なお、「褪色系」カスタムは一分で人気があり、過去にはこんな911GT3RSのラッピングも。
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