| ポルシェはニュルブルクリンクにて誰にも負けるわけにはゆかない |
先日、ポルシェは「(未発表の)新型パナメーラがエグゼクティブセグメントにおいて、ニュルブルクリンク最速タイムを記録した」と公表していますが、今回は「8月26日に新型パナメーラを発表する」とアナウンス。
ニュルブルクリンクのタイムについては全く気にしないメーカーもあるものの、ポルシェにとっては「もっとも重要なファクター」でもあり、ポルシェは918ハイブリッドで市販車初の7分切りとなる6:57を達成したほか、911GT2RSでは6:47を記録してランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテからニュル最速王座を奪い返し、その後にはレーシングカーである919ハイブリッドEVOにて、35年ぶりにニュルブルクリンク”レーシングカー最速”となる5:19を記録しています。
おそらくポルシェは「レーシングカー」「スポーツカー」「サルーン」「SUV」「EV」といった各セグメントにおいてナンバーワンを獲得したいんじゃないかと思えるほどで、ポルシェほどニュルブルクリンクへの情熱を剥き出しにする自動車メーカーも少ないのかもしれません。
パナメーラ・ターボは7:29.81でニュルブルクリンクを周回
そして今回の新型パナメーラ・ターボですが、惜しくもメルセデスAMG GT 4ドアクーペ 63Sの7:25.41には届かなかったものの、先代パナメーラ・ターボの記録したタイムを10秒近く短縮するタイムを記録しており、そのポテンシャルの高さを見せつけることに。
なお、ポルシェは新型パナメーラ・ターボについてパフォーマンスを公表しておらず、しかし先代の550PSを超えるのは間違いのないところ。
そして今回ポルシェが公表した動画を見るに、その下の方にあるパワーメーターではなんと634PSを記録していて、実際にこれだけの出力を発生するとなると、先代に比較して100PSほども出力が向上する、ということに。
ちなみにポルシェは今回の記録を達成したモデルについて「パナメーラ」とだけ発表しており、実際には「パナメーラ・ターボ」とも「パナメーラ・ターボS」とも公表しておらず、実際に記録を達成したのがどのグレードなのかは不明です(外観から推測するに、パナメーラ・ターボだとは思われる)。
そしてパナメーラ・ターボだとして「650馬力」を発生するというのは驚異としか言いようがありませんが、実際のところ同じ基本設計を持つエンジンを積むランボルギーニ・ウルスが650馬力を実際に達成しているので、「物理的には(環境規制をクリアしながらも)可能」ということになりそうです。※現在、ポルシェとランボルギーニとは同じグループに属する
参照:Porsche