| ID.4のオフロード化にはEVとしての効率を悪化させてしまう内容も |
ただしそれでも魅力的なクルマであることには変わりがない
さて、フォルクスワーゲンが「ID.エクストリーム・コンセプト」を発表。
これはID.4GTXをベースにオフローダー風味のカスタムを施したもので、外観の変更だけではなくソフトウエアの変更によって87馬力向上させ、最高出力を382馬力にまで高めている、とのこと。
加えて車高を上げ、ラリー用の18インチホイールを装着し、フロントバンパー変更やクラッシュバーの追加、5センチワイドになるオーバーフェンダーの装着によって大きくそのイメージをアップデートしています(ただ、空気抵抗増加、バネ下重量増加、タイヤの抵抗増加に加えパワーアップによって航続可能距離は大幅に減っているものと思われる)。
そのほか、ID.エクストリーム・コンセプトはこんな仕様を持っている
上記の他にもID.エクストリーム・コンセプトは様々な装備を持っており、ボディ上の専用ブラフィックはもちろんルーフにはLEDライトバー、バンパー下、アンダーボディにはアルミ製のカバーも(保護のため)装着済み。
ちょっと面白い装備としてはホイールハウジング内にサウンドジェネレーターを仕込んでおり、スピーカー経由にて車外にサウンドを放出するというものも。
それがどのようなサウンドなのかは(現時点で公開されいないので)わかりませんが、そのルックスに見合った冒険心をかきたてるものだと想像できます。
残念ながら現時点では「市販予定なし」
なお、インテリアだと(画像は公開されっていないものの)アルカンターラのインサート、新しいデザインを持つシート、オレンジ色のアクセントなどが用いられ、内外装全域に渡って手が入っているようですね。
この改装を担当したのはフォルクスワーゲン開発部のアンドレアス・レッケヴァース氏で、同氏によって「フォルクスワーゲン ID.エンスージアストのためのコンセプトカー」だと紹介されていますが、残念ながら今のところ市販予定はないのだそう。
なお、これまでの例だと、こういったワンオフのコンセプトカーであっても反響が大きければ市販化が検討されたものの、上述の通りこれらのカスタムはEVとしての機能・性能を阻害するものが含まれ、その意味では市販化をさらに難しくしている、とも考えられます。
ただ、フォルクスワーゲングループは以前よりこういった「オフロード風味」のクルマが大好きで、ゴルフカントリーを実際に発売したり、もうじきランボルギーニ・ウラカンのオフローダー「ウラカン・ステラート」を発表する予定。
コンセプトカーだとTTサファリやポルシェ911サファリを製造したことがあり、よって何らかの方法にて「効率のよいエレクトリックオフローダー」を開発し発売する可能性がないとも言えないかもしれません。
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