「ジュリア」でサルーン世界最速記録の次はステルヴィオで「SUV最速」
ポルシェ・カイエン・ターボSUVの記録を8秒も短縮
アルファロメオがそのSUV「ステルヴィオ・クアドリフォリオ」にてニュルブルクリンクを7:51,7にて周回し、「世界最速SUV」としての記録を樹立。
これまでの記録だとポルシェ・カイエン・ターボSUVの持つ7:59,74が「SUV最速」ですが、これを一気に8秒も短縮したことになりますね。
アルファロメオは「ジュリア」にて、やはりポルシェ・パナメーラ・ターボの記録した7:38という記録を塗り替える7:32を記録し、「サルーン最速」の座に。
そして今回もまたポルシェの持つ記録を破ったことになります。
アルファロメオ・ステルヴィオはフェラーリ・カリフォルニアのV8からそのまま2気筒を削ったV6ツインターボエンジンを搭載。
出力は505馬力、0-100キロ加速は3.9秒、最高速度は時速285キロという俊足SUV。
最近のSUVってやぱっぱり速いの?
今回ステルヴィオの記録したタイム「7:51,7」ですが、これは現在のニュルブルクリンクのランキングだとだいたい「90位」くらい。※ベスト100に入るSUVは他にない
周辺にいるのはボルボS60(7:51,11)、メルセデスSL65AMGブラックシリーズ(7:51)、ホンダ・シビック・タイプR(前モデル、7:50,63)あたり。
驚かされるのはBMW M4のタイムが7:52、ランボルギーニ・ガヤルドLP560-4のタイムも7:52ということで、これを見ると「ステルヴィオはずば抜けて速い」と言えそうです。
最近のSUVやサルーンでは「スーパーカー/スポーツカー顔負け」の加速を誇るものが多数登場しており、そうなるとスーパーカーやスポーツカーがこれらハイパフォーマンスSUVやサルーンに勝てるのは「ハンドリング」ということにもなりそう。
そういった傾向があるためか、一部スポーツカーメーカーでは「最高速」や「加速」よりも「ハンドリング」のプライオリティを向上させる例が見られ、これは新しい傾向だとも言えそうです(これまで性能の尺度を図るものは加速や最高速だった)。
そして、「SUV最速」と言えども90位あたりにとどまっていることを考えると、こういったサーキットでの走行に関しては(当然ですが)スポーツカーやスーパーカーは、「その価格に見合った」性能を発揮しているということになり、いかに性能が向上したといえども、まだまだSUVが追いつけるレベルではない、ということもわかりますね。
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