| 予約や注文方法の詳細は公開されておらず、アルファロメオ正規ディーラーに問い合わせるしかない |
さて、アルファロメオは本国や欧州、そのほか一部地位域において、ジュリアのハードコアモデル「GTA」と「GTAm」を発売していますが、今回ついに日本においても両者が発売されることとなっています。
価格についてはジュリアGTAが2064万円、ジュリアGTAmが2198万円で、納車は2021年末以降(意外と早い)。
注文の方法はこれまでのアルファロメオとは異なるところもあり、まず「期間限定受注モデル(5月9日まで)であること」、そして「確定注文受付後に、英語仕様のコンフィギュレーターにて、仕様の詳細を自身で決める必要があること」。※ジュリアGTA/GTAmは各500台のみの限定生産だと言われるので、注文が殺到すれば抽選等の対応となりそう
なお、確定注文と予約プロセスについては公開されておらず、アルファロメオ正規ディーラーへと問い合わせる必要があるようですね。
新型アルファロメオ・ジュリアGTA/GTAmはこんなクルマ
まず「GTA」とはなんぞやということですが、これは“Gran Turismo Alleggerita”の略。
1965年にアルファ ロメオのレース部門であるAutodelta(アウトデルタ)がジュリアを徹底的に軽量化して戦闘力を高めたクルマで、当時のモータースポーツにおける華々しい活躍が語り継がれています。
そして今回、アルファロメオ110周年の折に、この「GTA」の名を復活させたということになりますが、ジュリアに対するパフォーマンスアップの手法として用いたのは初代GTA同様に軽量化。
ジュリアに比較すると(GTAmでは)約100kgも軽くなっているといいますが、もちろんそれにとどまらず、出力も+30馬力の540馬力へと引き上げられています。
新型アルファロメオ・ジュリアGTA/GTAmはこんな仕様を持っている
なお、新型アルファロメオ・ジュリアGTAではボンネット、ルーフ、フロントバンパー、フロントフェンダー、ルーフ等にカーボンファイバーを使用し、そのデザインは市販車離れしたアグレッシブなルックスに。
さらにGTAmでは、ポリカーボネート製のサイド/リアウインドウの採用でさらに軽量化が追求されており、こちらは「トータルで100kg軽量化」。
ちなみにエアロパッケージについては、ザウバーエンジニアリングのノウハウが注入された「ザウバーエアロキット(アクティブエアロだとアナウンスされている)」。
ホイールは20インチ、ブレーキはカーボンセラミック、もちろんサスペンションやブッシュは「強化済み」の専用品で、車幅が50ミリワイド化され、トレッドが広がることにより、ハンドリング性能が大きく向上しているとのこと。
エキゾーストシステムはアクラポヴィッチとの共同開発によるチタン製です。
新型アルファロメオ・ジュリアGTAとジュリアGTAmはどう違う?
なお、ジュリアGTAとジュリアGTAmとの違いですが、簡単に言うと「ジュリアGTAmはリアシートなしのサーキット走行特化モデル」。
こちらは「GTA」ですが、リアウイングがトランクリッドスポイラーに置き換えられるなど、マイルドな仕様へ。
加えて、GTAのサイド/リアウインドウはガラス、GTAmではポリカーボーネート製という差異もあります。
内装における差異だと、ジュリアGTAはスパルコ製スポーツシート、ジュリアGTAmではカーボンファイバー製シェルを持つサベルト製スポーツシート(6点式ハーネス付き)。
上述のとおりリアシートが取り払われ、そのかわりにロールケージが組まれます。
果たしてジュリアGTA/GTAmは「高い」のか?
ジュリアGTAが2064万円、ジュリアGTAmが2198万円という価格については驚かされるばかりですが、このプライシングについては「本国とほぼ同等」でもあり、内外価格差がほぼないのもまた事実。
つまりは本国でも「相当に高価な」クルマということになり、510馬力を発生するスーパーセダン、BMW M3の1324万円よりも遥かに高いクルマということになりますね。
しかし伝説の「GTA」の名を持つこと、少量限定生産にとどまること、ベースモデルに比較すると恐ろしいまでに手が入り、そしてその内容が「大量生産だったとしたら実現できない範囲」であろうことを考えると、一概に「高い」と断じることはできないのかもしれません(正直なところ、内容を見る限りだと「高い」とは思わないが、性能面での比較だと、ライバルに比して「割高」だとは思う)。
サーキットを走ることを考えると、新型ポルシェ911GT3(2296万円)のほうが圧倒的にいいタイムが出せるはずで、さらに「2000万円オーバー」という視点だと、スーパーカーの中古を幅広く探すこともでき、あくまでもこのジュリアGTA/GTAmは「アルフィスタ向け」のクルマであって、将来に向けてアルファロメオブランドの価値を高めるためのコレクターズアイテムだと捉えたほうが自然なのでしょうね。
アルファロメオ・ジュリアGTA/GTAmを紹介する公式動画はこちら
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参照:Alfaromeo