
| おそらく、このフェラーリSF90VSはフェラーリのスペシャルモデルにとっての「大きな転換期」となるだろう |
フェラーリの市販車としては珍しい「大型リアウイング」「センターロックホイール」装着の可能性も
さて、フェラーリは昨年に中期計画を発表し、「今後5年で15車種」を発表するとコメントしています。
その後に発表されたのがプロサングエ、そして先日のローマ・スパイダーとなりますが、今年はおそらくあと2-3モデルほど発表される可能性が大きく、そしてその筆頭が「SF90 VS(ヴェルシオーネ・スペチアーレ)」と呼ばれるスペシャルモデル。
これはSF90ストラダーレのハードコア版という位置づけとなりますが、おそらくは812コンペティツォーネや488ピスタ同様に「クーペとオープン」両方がラインアップされるものと思われます。
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今回、新型フェラーリSF90 VSの公式ティーザー画像が公開
そして今回フェラーリが公開したのがそのSF90 VSの公式ティーザー動画。
もちろんこの「SF90VS」は各メディアが呼称している「仮の名」であり、実際に登場する際にはまた異なる車名を持つことになると思われ、しかし今回のティーザー動画では車名やその姿は明かされず、語られるのはその概要のみ。
ちなみにこの動画でSF90 VSについては語るのはフェラーリのチーフ・マーケティング&コマーシャル・オフィサーであるエンリコ・ガリエラ氏。
同氏は「誰がフェラーリの限定モデルのオーナーにふさわしく、そして誰がふさわしくないかを知っている」人物であり、同氏の判断によって限定フェラーリを購入できるかどうか、その前に購入のオファーが届くかどうかが決まると言われます。

なお、同氏は別名「ドクター・ノー(NO)」としても知られますが、それはフェラーリの限定モデルを購入したいという多くの顧客に対して「NO」という必要があるから。
エンリコ・ガリエラ氏は以前に「フェラーリの限定モデルは実際に生産されるよりも、遥かに多くの需要がある。選ばれた人は”ギフト”を受け取るようなものだ」と語ったことがあり、「この仕事のもっとも辛いところは、ほとんどの顧客に対し、通常業務として”NO”と言わなければならないところだ」とも。
フェラーリSF90VSは「公道でも、サーキットでも、圧倒的なパフォーマンスを誇る」
そして今回の動画の舞台はフェラーリの有するテストコース、フィオラノサーキット。

そこを走るSF90 VSのオンボード映像に加え・・・。

走り去るフェラーリSF90 VSの姿も。
そしてエンリコ・ガリエラ氏はこのSF90VSを指して「フェラーリの最先端技術を駆使し、サーキットはもちろん、公道でも圧倒的なパフォーマンスを発揮するモデルです」。
現時点ではまだまだそのパフォーマンスについてはわからないものの、SF90ストラダーレに搭載される4リッターV8ツインターボをさらに強化し、もしかするとハイブリッドシステムにも手が入るのかもしれません。

そのほかビークルダイナミクスの強化、冷却性能増強、軽量化など全方面にわたっての改良が施されることになると思われ、しかし注目すべきはそのエアロダイナミクス。
フロントバンパーやサイドステップ、リアバンパーの変更に加え、前後フェンダーのデザイン変更、そしてロングテール化に固定式大型リアスポイラーの装着があるとも目されており、その発表にはいままでにないほどの注目が集まります。
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参照:Ferrari