| 「グリーンとフェラーリ」はボクらが思うほど縁が遠い存在ではない |
そしてフェラーリには「グリーン」もよく似合う
さて、昨年秋に訪問してきたドバイのスーパーカー/ハイパーカーディーラー、「F1rst Motors(ファーストモータース)」にて”非常に珍しい”グリーンのフェラーリ デイトナSP3が販売中。
ボディカラーは(ジャミロクワイのジェイ・ケイが所有していた)ラフェラーリを連想させる鮮やかなグリーンで、このカラーはもちろん特別塗装色、そして「BPグリーン」だと紹介されています。
その価格は日本円にして8億8700万円
もちろんこのカラーは特別塗装色となりますが、「フェラーリにBP(ブリティッシュ・ペトロリアム)のグリーンをペイントした」のはおそらくデビッド・パイパーが最初だと思われ(BPがスポンサーであった)、そしてこのデイトナSP3のホイールが「ゴールド」であるところからもデビッド・パイパーが走らせたフェラーリのレーシングカーをイメージしているのかもしれません(デイトナSP3は同時代のいくつかのフェラーリ製レーシングカーからヒントを得たデザインを持つので、この選択は非常に納得できるものである)。
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このフェラーリ デイトナSP3は何から何まで「特別仕様」
さらにこのデイトナSP3のエンジンルームには製造時のフェラーリF1ドライバー、シャルル・ルクレールとカルロス・サインツJr.のサインが入るという特別仕様(ぼくもこのオプションを選択したかったが、時期的な問題で反映できなかった)。
なお、このデイトナSP3はフェラーリがコレクター向けに展開する少量生産シリーズ「ICONA(イコーナ)」の第三弾で、ラフェラーリ・アペルタの車体を使用し、フェラーリ 812 コンペティツィオーネのV12エンジンをチューンし搭載したスーパーカー。
そのルックスは上述の通り「過去のいくつかのアイコニックなレーシングカーの要素」を組み合わせたもので、これは同じイコーナシリーズであるモンツァSP1/SP2と同様の路線です。
一方、フェラーリは「創立記念限定モデル」において「過去よりも現在そして未来を反映させる手法を採用しており、最新モデルであるF80では「ル・マン24時間優勝車である499P」のドライブトレーンを用い、かつ未来志向のデザインが与えられています。
参考までに、このデイトナSP3の走行距離はわずか628km、そして販売価格は2100万ディルハム(現在の為替レートにて約8億8700万円)に設定されており、デイトナSP3の人気ぶりがわかろうというものですね。
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