| やっぱり人が人を判断するのは「見た目」であるのは間違いない |
以前にディーラーに着て行く服で対応が変わるのかという記事を公開しましたが、今回は「乗ってゆく車でディーラーの対応がかわるのか(以前にも同様のネタで記事をあげています)。
これも結論から言うと「変わる」とぼくは考えています。
高額なクルマに乗っての訪問が「いい客」に見えるわけではない
ただし、「高い車に乗ってゆくほうが良い対応をされるのか」というと、実はそうでもないようです。
というのも数人の営業さんに聞いたところによると、高い車に乗ってゆくと「こんなにいい車に乗っているのだからそう簡単には買い換えないだろう」という考えがまず先に来る、とのこと。
年式が新しければなおさらで、たしかに最新のベンツSクラスに乗ってレクサスのディーラーを訪れても、レクサス側からするとちょっとピンと来ないのかもしれません。
逆に、代車など年式の古い国産車に乗ってディーラーに行くと「買い換え需要キター」的なワクワク感があるそうで、高額な新型車よりも古い国産車に乗って行ったほうが声をかけられたり、熱心に接してもらえることがあるようですね。
これはぼくの経験上でも同様の印象があり、911やガヤルドやウラカンに乗って自動車ディーラーに行くと意外と敬遠され、放置されることが多々あります。
しかし古い国産車に乗ってゆくと「なにをお探しでしょう」的に営業さんが駆け寄ってくることが多いようです。
加えて改造車に乗って行った場合も高級車と同じような反応をされ、「これだけ気に入って手を入れている車からはやすやすと乗り換えないだろう=冷やかし」という考えが営業さんには生じるのかもしれません。
ここで思うのは、いずれのディーラーも「買い増し」ではなく「買い換え」をまず考えているといことで、ポルシェ911に乗ってトヨタ86を見に行くと、トヨタの営業さんは「買い増し」ではなく「買い換え」をまず想定するので、「ポルシェ911から86への買い換えはないだろう」という認識となるようですね。
この場合はシビック・タイプRやマツダ・ロードスターに乗って行ったほうがはるかに熱烈歓迎されるということで、必ずしもディーラーにのてゆく車の額が高いほうが良い対応を受けることができるわけではない、ということです。
なお「買い増し」という考え方が基本となるのは、その車一台のみでは全てを賄えないような車種を扱うディーラーで、具体的にはポルシェやランボルギーニ、マクラーレン、アストンマーティンなど。
こういったディーラーは古い国産車に乗って行っても「この人は今日は何かの用事があり足グルマで来たのだろう。ほかにも何台かあるにちがいない」と考えてくれるのか、どんな格好で行っても、どんな車で行っても丁重に扱ってくれることが多いようです(それだけしっかりした対応が根付いていると言える)。
なおコーンズさんのブログにおいて非常に印象深く素晴らしい記事があったのですが、高額な車、皆の夢とも言える車を扱うからこそ、誰に対しても真摯な対応をする必要がある、ということを改めて認識させてくれます。
そう簡単に買えない車だからこそ、そのブランドのファンになってもらい「将来の顧客を育てる」という考え方があるのかもしれませんね(フェラーリの場合、テーマパークやライセンスビジネスはその意図もある模様)。