先日、ランボルギーニが「新たなワンオフモデルを発表予定」という話がありましたが、やはりランボルギーニの研究開発責任者、マウリッツォ・レッジャーニ氏が語ったところでは、「次世代のランボルギーニにおけるスーパースポーツはプラグインハイブリッドになる」とのこと。
ランボルギーニから直接プラグインハイブリッドの話が出てきたのは衝撃的ではあるものの、今のところ「次世代モデルはオールエレクトリックではない」ということも明らかに。
なお、ちょっと前までランボルギーニは「ハイブリッドはスポーツカーに向かない」という趣旨の発言をしていましたが、今回のフォルクスワーゲンがグループを挙げて「ロードマップE」を発表。
これは2030年までに80台のエレクトリックモデルを発売するとしたものとなり、これを受けてかベントレーも「ハイブリッドのベンテイガ/コンチネンタルGT」「オールエレクトリックのスポーツモデル」発売に言及しています。
VW「2025年までに80のエレクトリックモデル発売、2030年には全モデルにEV/PHEVを用意」
おそらく今回ランボルギーニが掲げた新しい方向性も「グループの意向」を受けてのことだと思われるものの、ランボルギーニのモデルライフはそれぞれ「10年」であることを考えると、次世代モデルが2020年以後に登場するとして、仮にこれがガソリンエンジンのみ搭載モデルの場合、「そこから10年」と考えた際に「販売できない国」が出てくることに。
よって「ランボルギーニと言えどハイブリッド」は必然の流れといえ、やはりフェラーリも「2019年以降発売するモデルは全部ハイブリッド」と発表済み。
なお、マウリッツォ・レッジャーニ氏によると「プラグインハイブリッドを選択する理由」として、「ピュアEVだと、求めるパフォーマンスを実現するのに必要なバッテリーを搭載した場合、重くなりすぎる」としています。
ランボルギーニはPHEVとしては3年前に「アステリオン」を発表しており、これはウラカンのV10エンジンに3モーターを採用するポルシェ918スパイダーのハイブリッドシステムを連結させたもの。
システム合計出力は910馬力に達するスーパースポーツですが、当時ランボルギーニは「高価になりすぎる」として販売を見送っています(いくつかのオーファーはあった模様)。
なお、「次世代」モデルとして最初に登場するのはアヴェンタドールの後継ですが、今回の話だとこれがハイブリッドになる、ということに。
ただし組み合わされるエンジンはどうなるのかわからないものの、ランボルギーニは「V12」を守り続けてくれるだろう、と考えています。