| この節目にランボルギーニが「何もしない」とは(商業的、ブランディング的に)考えにくい |
これまではカウンタック、ディアブロ、ムルシエラゴ、アヴェンタドールに「周年記念モデル」が設定されている
さて、ランボルギーニは先日、その博物館のリニューアルにあわせて「2023年は、この新しいミュージアムで幕を開ける、独創的な活動と活発な展開に満ちた年になることでしょう。私たちは、国際的なイベント、イニシアティブ、想像(期待)を超える活動を通じ、我が社の60周年記念を祝う計画を持っています」とアナウンス。
ちなみにですが、ランボルギーニはここ最近、そのブランドコンセプトとして「BRAVE(勇気)」「AUTHENTIC(本物)」「UNEXPECTED(期待を超える)」の3つを掲げており、今回のプレスリリースにおいても「UNEXPECTED=期待を超える」という表現が用いられています。
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ランボルギーニはこれまでの節目にはなんらかの記念モデルを発表してきた
そしてランボルギーニはこれまでにも「創業何周年」という記念の折にはなんらかの特別モデルを発表しており、(創立25周年記念の)カウンタック25thアニバーサリー、ディアブロSE30、ディアブロSE35、ムルシエラゴ 40thアニバーサリー・エディション、そしてアヴェンタドール LP720-4 50° アニヴェルサリオ。
そうなると「60周年記念モデル」が発売されないほうがむしろ不思議であり、ランボルギーニの設立が「1963年5月7日」であることを考慮すると、2023年5月7日になんらかの記念モデルの発表があるのかもしれません。
なお、ランボルギーニは60周年を祝うために「60 ANNIVERSARIO」なるロゴを作製して商標登録を行っていますが、この「60」には牛のツノのようなデザインを確認することが可能です。
そしてこのツノはカウンタックLPI800-4のネームプレートにも確認でき・・・。
ミウラ(Miura)のM部分にも確認可能。
よってランボルギーニの60周年記念モデルはカウンタックもしくはミウラへのオマージュモデル、もしくはカウンタックLPI800-4の特別仕様だとも推測されているのですが、カウンタックLPI800-4はすでに限定台数すべてを販売しているので、ここから「追加」でカウンタックLPI800-4の特別仕様を発表すればその価値を下げることにもなりかねず、よってカウンタックLPI800-4の線はないのかも(もしくは限定台数の中に60周年記念モデルがあらかじめ含まれ、限られた人に振り分けられているか)。
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もしくは「創業」を強く意識するならば、ランボルギーニ初の市販車、350GTへのオマージュモデルということも考えられ、しかしこちらは「記念すべき第一号車」ではあるものの、V12エンジン搭載ながらも「フロントエンジン、普通の横開きのドア採用、GTカー」という、現在のランボルギーニのDNAとは異なる方向性を持っており、その意味では350GTへのオマージュモデルも「ない」かもしれませんね。
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ただ、ランボルギーニがこの節目に「何もしない」ということもまた考えにくく、商業的に考えるならば”限定モデルは大きな収益”となり、ブランディング的に考えても話題作り、そして将来のコレクターズアイテムをリリースすることでブランド価値を向上させることができ、よってなんらかの発表があるのは間違いないとも考えていて、ぼくとしては「まったく新しい」独立した特別記念モデルを発表してくれればなあ、とも考えています(エッセンツァSCV12のロードゴーイングバージョンなど)。
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