| 2024年にル・マンへと参戦予定のBMW、アルピーヌはすでにハイパーカーを公開済み |
2024年のル・マン24時間レースは「どのチームを応援していいかわからない」くらいの活況に
さて、ランボルギーニは2024年からル・マン24時間レース「ハイパーカークラス(LMH)」へと参戦することが決定していますが、今回はそのレーシングカーにつき「7月末にかけて開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにてその姿を公開する」とアナウンス。
このレーシングカーは、ル・マン24時間レース含む2024年FIA世界耐久選手権の「ハイパーカークラス」、デイトナ24時間レースやセブリング12時間レースなどの代表的なレースを含むIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権耐久カップの「GTPクラス」両方に参戦できるスペックを持っており、そのため欧州のみならず北米においてもその勇姿を見ることが可能です。
ランボルギーニのハイパーカーはこんなスペックを持っている
現時点では、このランボルギーニによるハイパーカーについてわかっていることは多くはなく、ハイパーカークラスとGTPクラス両方に参戦するための条件であるLMDh規定に則ってリジェの開発したシャシー採用し、そこへ搭載されるのがランボルギーニのモータースポーツ部門であるスクアドラ・コルセが開発した90度V8ツインターボエンジン。
なお、ウラカン後継モデルにはV8ツインターボが搭載されると言われ、ランボルギーニ自身も「今後の市販車はモータースポーツとの関わりを深める」ともコメントしているので、このル・マン用ハイパーカーとウラカン後継モデルに積まれるエンジンにはなんらかの関連性が持たせられるのかも。
-
ランボルギーニ「ウラカン後継モデルについて、専用に設計された車体を持つことになります。妥協なしのね。現在は十分な利益があり、R8のような兄弟車は必要ありません」
| やはりスポーツカーメーカーにとって真に必要なのは「開発資金を提供してくれる」実売につながるSUVである | そしてもはや、こういった事情を誰もが理解しているためか、スポーツカーメーカーがSUVを投 ...
続きを見る
このほかわかっているのは、はボッシュ・モータースポーツによって開発された(LMDh規定によって指定された)エレクトリックモーター(MGU)を持つこと、パワーマネージメントとエネルギーストレージはウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングが供給(これも指定されている)すること、トランスミッションはエクストラック製の7速”P1359”ハイブリッドとなること、最高速度は340km/hであること、ドライウエイトは(規定通りの)1,030kgであること、車体サイズは全長5,100ミリ、全幅2,000ミリ、ホイールベース3,148ミリ、エンジン重量は最小で180kgであること、ボディパネルなどのカーボンファイバー製パーツは(ランボルギーニとはウラカンGT3等を通じて長年の協力関係にある)HPコンポジットが製作する、ということ。
-
ランボルギーニは今後モータースポーツと密接な関わりを持つ?「ル・マン用レーシングカーは市販のスーパースポーツ戦略と大きく関連することになるだろう」
| おそらく「密接に結びつく」部分はエレクトリック技術、そしてそれに関連するプロモーションの部分だと思われる | ランボルギーニは今後モータースポーツを「技術の検証の場」としても活用 さて、ランボルギ ...
続きを見る
ランボルギーニのハイパーカーは専用ラウンジにて発表
この新型ハイパーカーについて、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの開催初日である7月13日(木)から、(現地に特設される)リストランテ1963に隣接するランボルギーニ・ラウンジの専用スタンドにて展示されることになり、初日の発表イベントにおいては、ランボルギーニ会長兼CEOのステファン・ヴィンケルマン氏、チーフ・テクニカル・オフィサーのルーヴェン・モア氏、モータースポーツ責任者のジョルジョ・サンナ氏、さらには参戦パートナーのアイアンリンクスがこのマシンを紹介することになる、とのこと。
-
ランボルギーニがル・マン24時間レース参戦のパートナーにアイアンリンクスを選んだと発表!両者はGT3でも共闘してウラカンGT3 EVO2を走らせることに
| ル・マン24時間レースは「ハイパーカークラス」設立にてこれまでにない盛り上がりを見せる | アイアンリンクスは30年に渡るモータースポーツ参戦の歴史をもってランボルギーニとともにル・マンに挑む ラ ...
続きを見る
2024年からは(今年復帰したポルシェ、フェラーリ、キャデラックに加え)アルピーヌ、BMWの参戦も決まっており、ここへトヨタやプジョーなどの既存組らを織り交ぜての熾烈な争いが期待できるため、来年のル・マン24時間レースは今年以上の盛り上がりを見せることになりそうです。
なお、ランボルギーニはグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにて”初のV12スーパースポーツ・プラグインハイブリッド車”であるレヴエルトに加え、ウラカン・ステラート(ヒルクライムを走るそうだ)、ウラカン・テクニカ、ウラカンSTO、ウルス・ペルフォルマンテの展示を行うとアナウンスしており、現地における熱狂も予想されますね。
-
ランボルギーニが元F1ドライバー、ロマン・グロージャンをファクトリードライバーとして起用!2024年のル・マン24時間レース参戦に備える
| ランボルギーニはフェラーリやポルシェらの1年遅れ、2024年からル・マン24時間レースに参戦予定 | すでに参戦体制は整い、あとはドライバーラインアップの完成を待つばかり ランボルギーニのモーター ...
続きを見る
あわせて読みたい、ル・マン24時間レース「ハイパーカークラス」関連投稿
-
フロントには「ワイドキドニー」!BMWがIMSAとル・マンを走るレーシングカー、BMW MハイブリッドV8を公開。ボディ上には歴代レーシングカーも
| 今回公開されたのは2023年シーズンのIMSAを走るレーシングカーの”M”カモフラージュバージョン | これをブラッシュアップしル・マン24時間レースに臨むことになると思われる さて、BMWはIM ...
続きを見る
-
ランボルギーニがル・マン用レーシングカーのスペックとティーザー画像を公開!680馬力のV8ツインターボ搭載、ハイブリッドに車体重量1,030kg
| ただし、このランボルギーニ製レーシングカーの名はまだ公開されていない | ランボルギーニは2024年から「はじめて」ル・マン24時間レースに参戦の予定 さて、ランボルギーニはル・マン24時間レース ...
続きを見る
-
アルピーヌがはやくも2024年のル・マン「ハイパーカークラス」で戦うA424_βを公開!来年はランボルギーニ、BMWも参戦して一層アツくなりそうだ
| アルピーヌはモータースポーツとの関わりを強める意向を持つようだ | 使用するシャシーはオレカ製、搭載されるエンジンはV6シングルターボ さて、アルピーヌが(気の早い話ですが)2024年のル・マン2 ...
続きを見る
参照:Lamborghini