| ウアイラRの実車は簡単に走らせることができないサーキット走行専用車だけに、こういったシミュレーターは「いいストレス解消」になるのかも |
いったいいくらなのかちょっと気になる
さて、これまでにも様々な「高額なシミュレーター」がネット上を騒がせていますが、今回はおそらくもっとも高価な部類に属するであろうシミュレーターが登場。
それがこの「パガーニ・ウアイラRにインスピレーションを得た」ハイエンドシミュレーターで、見かけだけをウアイラR風に似せたライセンス品ではなく、パガーニがじきじきにリリースした製品であり、そのシェルはウアイラRの車体と同じオートクレーブ製法によって製造され、そして購入できるのは「ウアイラRのオーナーのみ」。
そしておそらく、購入者は自身のウアイラRと同じカラーにこのシミュレーターをペイントする権利を得られるのだと思われます。
パガーニ・ウアイラR仕様のシミュレーターはこんな仕様を持っている
そこでこのシミュレーターを見てみると、外装は上述の通り「ウアイラRと基本的に同じ素材と製法」。
全長は3,110ミリ、そしてアセットコルサ・プロのプレイ時にもゲームコンピューターを冷却できるようダクトも備わります。
そして驚かされるのはシート、ステアリングホイール、ペダルなど操作に関わる部分はすべて実車のウアイラRと同じパーツを使用しているとということで、そこにパノラマディスプレイそして削り出しによって製造されたアルミ製パーツが装着されることに。
パガーニによれば「エンジニアリングチームと設計チームが、細部まで忠実に再現するために細心の注意を払った結果に完成した」傑作だとコメントしており、ピッチ、ロール、ヨーを感じさせる動きをするのだそう(つまりアクチュエーターが内蔵されている)。
そしてその動作については、シミュレーターの動きと実際のウアイラRの動きとを比較しながら調整が続けられたといい、プロフェッショナルドライバーそしてパガーニの開発ドライバーもそこに加わったと説明されています。
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さらにはサウンドも重要な役割を果たしており、このシミュレーターにはVRヘッドフォン、5.1ch オーディオ システム(キッカー製)が取り付けられ、パガーニによれば「V12エンジン独特のサウンドだけでなく、路面の振動も伝えることができる」。
加えてパガーニはこのシミュレーターにつき「非常に忠実で没入型」であり、「ハードウェアとソフトウェアの共同設計により、クルマの動きとアスファルトの特性を再現する際に並外れたリアリズムが可能になった」ともコメント。
さらに オーナーはリモートコーチングセッションを予約してスキルを学ぶことができるほか、バーチャルイベントに参加することでウアイラRオーナー同士のレースも体験できるとされ、価格以上にその体験がエクスクルーシブ、という感じですね。
なお、このシミュレーターの購入者は「世界の名だたるサーキットで開催されるバーチャルイベントに参加する権利」も獲得でき、自分のウアイラRを(シミュレーターの中で)用いてそれらサーキットでウアイラRがどういった動きをするのかを体験できるといい、ウアイラRの実車そのものが「なかなか運転する機会がない」クルマだけに嬉しい配慮(ある意味ではパガーニからのギフト)であるともいえそうです。
パガーニのビークル ダイナミクス責任者、フランコ・モルシーノ氏は「私たちは、お客様のドライビング スタイルの継続的な改良に貢献することを目的として、並外れたレベルの没入感とリアリズムを備えた、プロフェッショナルでダイナミックなドライビング シミュレーターを作成することを目指しました。 私たちの野心は、それを本物のデザインオブジェクト、つまりウアイラR オーナーの審美眼にかなうことを運命づけられた芸術的価値のある製品に変えることでした」とコメント。
価格については公開されていないものの、仮にウアイラRのオーナー以外に購入権利が開放されたとしても「おいそれと買える金額ではない」のは間違いなさそうですね。
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参照:Pagani