| 見れば見るほどダイハツ・ロッキーはよく考えられたクルマだ |
ダイハツが待望のニューモデル、「ロッキー(Rocky)」を発表。
なお、発売は発表と同時になされ、つまり本日(11/5)からの受注を受け付けるということになります。
ロッキーは「5ナンバーサイズ」という現代の日本では貴重なコンパクトSUVで、車体には(タントで初採用された)DNGA(Daihatsu New Global Architecture)を使用していることが特徴。
加えて、ロッキーについては明確に「トヨタからも(トヨタ版が)発売される」とダイハツからアナウンスされており、つまりこれは「Raize(ライズ)」を指すのは間違いなさそう。
ダイハツは、ロッキーの開発背景について「レジャー等のためにSUVが欲しいと思うものの、大きな車は苦手」だという顧客の声を反映したと述べ、コンパクトなボディサイズながらも広い室内を持ち、17インチホイール採用による力強いルックスを特徴とした「アクティブユーザー向けの良質廉価な製品を目指した」と語っています。
ダイハツ「ロッキー」はこういったクルマ
そこでこの新型ロッキーですが、車両コンセプトは「アクティブ・ユースフル・コンパクト」。
ターゲットは若々しくアクティブな生活を楽しむ”スタイル志向層”だとされ、以下を特徴として掲げています。
1.コンパクトさと広い車室との両立
DNGAによって実現されたという「コンパクトなボディサイズと広い室内」とのバランスがロッキー最大の特徴ということになりそうですが、まずボディサイズは全長3,995ミリ、全幅1,695ミリ、全高1,620ミリ。
これに比較してカップルディスタンス(前席と後席との間)は900ミリ、最大室内長は755ミリ、荷室容量369L、さらには80Lの容量を持つアンダーラゲージを実現した、としています。
さらには最小回転半径4.9~5.0メートルという取り回しの良さ、665ミリという高いヒップポイント、運転席からは31度という広い上下視界を確保したこともDNGAの恩恵であるようですね。
2.力強くアクティブなデザイン
そして上述の通り、ロッキーは17インチタイヤを採用していますが、これに加えて樹脂製クラッディング等によってSUVらしさを強調。
グリルやヘッドライトなど、車体を構成する要素一つ一つが大きく、そのために表情が豊かに見えるようです(このあたりは、人間でも顔のパーツが大きいほうがキャラクターが立つのと同じようなものか)。
ウインカーには完全に「クラスを超えた」LEDシーケンシャルターンランプを装備するなど、その機能にもこだわっているようですね。
3.ワクワク感のあるインテリアデザイン
ロッキーのインテリアには、シルバー加飾つきの立体的なフロントコンソール、取り付け位置を高く引き上げたシフトレバー等によって「SUVらしさ」を強調。
実際に、ロッキーの室内は「見れば見るほど」よく考えられていて、ダイハツのデザインチームはいい仕事をした、と言えそうですね。
なお、G/Xグレードにはレッドの加飾が追加され、最上級グレード「プレミアム」には本皮巻きステアリングホイールやシフトノブ、ソフトレザー調シートが追加されています。
シートについては「背もたれのサイド部」形状を最適化することでホールド性を向上させ、座面を長く取ることでフィット感を向上させた、とのこと。
静粛性についても配慮がなされ、遮音材や制振材の最適化、ドアの二重シールによって「静かな室内」を実現しているようですね。
そのほか、「ポケット」を多数用意することで(ダイハツは”ポケッテリア”と表現)使い勝手を向上させたほか、「アクティブ・マルチ・インフォーメーションメーター」を採用し、ステアリングホイール上のスイッチで表示デザインを4パターンに変更できるとしています(これもクラス以上の装備だと思う)。
4.充実した先進・安全機能
そしてロッキーはトヨタの子会社であるダイハツがつくるクルマだけに安全装備にはこだわっており、ブラインドスポットモニター、リヤクロストラフィックアラートを含む17もの機能を内包した「次世代スマートアシスト」を装備。
ダイハツコネクト対応ディスプレイ、カーナビ購入者のみとなりますが、「ダイハツWi-Fi」の提供もなされるようです。
5.高い車体の基本性能
そしてロッキーは、その車体にハイテンスティールを活用することで剛性を高め、専用に開発したサスペンションジオメトリーを与えることで、高い操縦安定性を快適性とを両立。
エンジンは「1.5リッター並みの動力性能を持つ」1リッターターボ、トランスミッションはD-CVT。
アクセル開度に対する反応については、低開度だとコントロール性、中高開度ではレスポンスを重視したといい、悪路を「ゆっくり」走る際に配慮したのだと考えられます。
ちなみに燃費はWLTCモードでリッターあたり18.6km、JC08モードで23.4km。
駆動方式には新開発の4WD”ダイナミックコントロール4WD”を採用し、前後に意図したトルクを振り分けることが可能。
滑りやすい路面では後輪に駆動力を強めに分配して安定性を高め、グリップが確保できる状況だとフロントに駆動力を分配して燃費向上に務めるといった制御がなされるようです。
ダイハツ・ロッキーのカラーバリエーションはこうなっている
ダイハツ・ロッキーには新色の「コンパーノ・レッド」が用意され、ボディカラーは全8色。
なお、コンパーノ・レッドは「ダイハツのモノづくりを象徴する、光が当たると朱色に輝く高色彩カラー」。
ちなみに「コンパーノ」は1963年に発売された、ダイハツ初の小型乗用車”コンパーノ”に由来する、とのこと。
なお、これはイタリア語で「仲間、友達」を意味し、” お客様の暮らしに寄り添う ”ダイハツの姿勢を表している、と紹介されています。
そしてダイハツ・ロッキーには「モノトーン」「ツートーン」があり、「モノトーン」だとコンパーノレッド、レーザーブルークリスタルシャイン、マスタードイエローマイカメタリック、ファイアークォーツレッドメタリック、ナチュラルベージュマイカメタリック、 シャイニングホワイトパール、ブライトシルバーメタリック、ブラックマイカメタリックという品揃え。
ツートーンは「 ブラックマイカメタリック×コンパーノレッド 」「 ブラックマイカメタリック×シャイニングホワイトパール 」「 ブラックマイカメタリック×ブライトシルバーメタリック 」の3パターンが用意されます。
ダイハツ・ロッキーにはこんなオプションが揃う
新型ロッキーには3つのアクセサリースタイルが揃い、ブラック塗装のエアロパーツやメッキ加飾を持つ「エレガンススタイル」、サテンシルバーにレッドの加飾を持つ、ロックガード風のアンダーガーニッシュを装着した「パワフルスタイル」、ボディカラー同色エアロを装着することでアグレッシブで躍動感のある雰囲気を押し出す「スポーティスタイル」。
そのほか、スマートフォンのみの対応ですが「Rockyアクサセリーシミュレーター」なるコンテンツも公開されています。
ダイハツ・ロッキーのグレード/価格はこうなっている
そしてこちらがロッキーのグレード構成と価格。
170万円から購入できる5ナンバーサイズSUV、というのは非常に競争力があるかもしれませんね。
なお、エンジンはすべて1リッターターボ、トランスミッションはすべてCVT。
グレード | 価格 |
L | 2WD:1,705,000円 4WD:1,944,800円 |
X | 2WD:1,848,000円 4WD: 2,086,700円 |
G | 2WD:2,002,000円 4WD: 2,224,200円 |
Premium | 2WD:2,200,000円 4WD: 2,422,200円 |
VIA:DAIHATSU