| アキュラ「NSX タイプS アクティブエアロ スタディ」はこれまでの中で、圧倒的にエクストリームなマシン |
アキュラがパイクスピーク・ヒルクライム・インターナショナルへと挑むのは13回目
さて、アキュラ(ホンダ)は毎年パイクスピーク・ヒルクライム・インターナショナルへと参戦していますが、今年もまたこの「雲上のレース」へと挑戦を行うと発表。
今年の参加メンバーはアキュラ・インテグラ・タイプS、TLX タイプS、TLX タイプS PMCエディション、そしてNSX タイプS アクティブエアロ スタディの4台。
ここでそれらを見てみましょう。
「NSX タイプS アクティブエアロ スタディ」は可変エアロでパイクスピークへと挑む
まずは「NSX タイプS アクティブエアロ スタディ」。
アキュラはこのNSXを「やまびこ」と呼んでいるそうですが、パイクスピークでの空力性能を最大限に引き出すために特別に設計され、HART(Honda Of America Racing Team)によって製作された、と紹介されています(このチームは、以前に800馬力のホンダCR-Vハイブリッドレーサーを開発した部署である)。
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このNSX Type S アクティブエアロ スタディのフロントとリアには、カーボンファイバー製のエアロパーツが追加され、例年のNSXとは全く異なる「矢のような」フォルムが特徴的。
ダイナミックなリアウイングは、空気抵抗低減システムとして機能することでコースの長い区間でのスピードアップを図り、ハードブレーキング時にはエアブレーキとしてNSXを減速させる役割を果たします(モータースポーツとしては珍しく、アクティブエアロが禁止されていないようだ)。
3.5リッターV6エンジンには2基の大型ターボが搭載され、HRE製軽量鍛造ホイールにはヨコハマ アドバンA005タイヤが装着されているそうですが、車体重量は役90kg軽量化されており、かなりの戦闘力が期待できそうですね。
なお、ドライバーはパイクスピークのハイブリッド燃料クラスでNSX標準車の記録を樹立した経験を持つホンダのエンジニア、ジェームズ・ロビンソンだとアナウンスされています。
そしてこちらはTLX タイプS。
ボディサイドにはパイクスピークを模したカラーリングが施されます。
PMCエディション PMCエディションはオーバーフェンダーが装着され、ボディパネルの多くが入れ替えられるなどハードな仕様に。
リアウイングはスワンネック、ラージサイズのディフューザーが備わります。
インテグラ タイプSは今年のパイクスピークでレースデビューを果たしますが、Honda Of America Racing Team(HART)が製作したのちにHonda Performance Development(HPD)のパーツで仕上げられ、ホイールは19インチ(タイヤはアドバンA005)、そしてボーラ製フルエキゾーストシステムが装着されています。
ちなみにこのカラーリングはアキュラがリリースしている人気アニメシリーズ「チアキのジャーニー」とシンクロしている、とのこと。
2023年のパイクスピーク・ヒルクライムは、6月25日(日)に正式にキックオフされることになりますが、このイベントは今回で101回目を迎えるというのでル・マン24時間レース並みの歴史を誇るということになりますね(アメリカで最も古いレースだとされる)。
コースは全長12.4マイル、そして標高14,115フィートの山頂を目指して156ものコーナーを駆け抜けるという過酷極まりないレースとしても有名です。
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