| ホンダはすでにナゾの「スペシャルティ」を発売するとアナウンスしており、これがプレリュードではないかとボクは考える |
そして新世代のプレリュードは「ピュアエレクトリック」となるだろう
さて、ホンダが「プレリュード(Prelude)」の商標を出願したとの報道。
なお、商標が出願されたからと言って「すなわち発売される」わけではないというのがこの業界ですが、発売しないのに商標を登録する意図は「他社がそれを使用しないように」という防御的な意味が含まれます。
たとえば腕時計業界であれば、カシオが「Gショック」に似た商標を他社が使用できないよう、「Aショック」から「Zショック」までを商標登録しているのと同じですね。
ホンダ・プレリュードは2001年に販売終了
なお、ホンダ・プレリュードは1978年~2001年まで5世代にわたって販売されたクーペであり、とくに三世代目(1987年~1991年)のプレリュードはバブル真っ盛りの時代に登場し、当時は日産シルビア(S13)と並んで非常に人気があったクルマです。
ただ、プレリュードの場合は「走り」というよりもその雰囲気が高く評価され、「スペシャルティ(死語)」「デートカー(やはり死語)」としての人気が非常に高かったわけですが、今では多くのスーパーカーに装備される後輪操舵をいち早く取り入れたクルマでもあり(舵角応動タイプの4WSが乗用車に搭載されるのはこれが世界初だった)、ホンダなりに走りを考えたクルマでもあったわけですね(重量があるので上りは苦手だったが、下りはけっこう速かった)。
参考までに、プレリュードには代々「運転席から助手席シートを一発で倒せる」レバーが装備されていて、これがプレリュードのプレリュードたる所以というか、デートカートして人気を博した要因なのかもしれません(そのほか、ホンダはS-MXなど、デートに特化したクルマをリリースしている)。
ちなみにぼくはこの三代目プレリュード、その次の四代目プレリュードに続けて乗っており、運動性能的には比較的高かったという認識を持っていて(最終モデルである5代目を運転したことがあるが、それについても同じ印象である)ぼくの中では「是非復活させてほしい」クルマのうちの一台でもあります。
ホンダは2台の「スポーツ」EVの発売を予告している
なお、ホンダは2022年4月に行った投資家向けの説明会にて、「スペシャリティ」「フラッグシップ」という2つのスポーツモデルを投入することを明言していて、その際には以下のように語っています。
カーボンニュートラルや電動化に挑む中でも、常にFUNもお客様に届けていきたいという想いから、操る喜びを電動化時代にも継承し、Honda不変のスポーツマインドや、際立つ個性を体現するようなスペシャリティとフラッグシップ、2つのスポーツモデルをグローバル市場へ投入してゆきます。
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そしておそらく、このフラッグシップというとNSXを指すものと思われ、そしてスペシャルティというとやはりプレリュードなのではないかとぼくは考えていて、すでにアキュラブランドから「インテグラ」を復活させたホンダだけに、この勢いに乗ってプレリュードを再投入してくる可能性も十分に考えられるわけですね。
よって、今回の商標出願については、「防御」よりも「実際に使用する」ことを考えて行われたのではないかと推測しており、新しいEV専用のe:Nアーキテクチャーをベースとした「新型プレリュード」が誕生することになるのかもしれません。
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参照:MotorTrend