| マツダは2019年にも「スーパースポーツっぽい」特許を出願している |
少しづつだが、なんらかのプロジェクトがマツダ内部で進んでいるのは間違いなさそうだ
さて、マツダがまたまた新しい特許を申請したことが報じられ、「マツダがスーパースポーツを作るのでは」という観測が拡大しています。
なお、今回出願された特許申請は2020年1月16日に作成されたもので、内容としては「車両の後部構造(特許番号2021-112926)」。
これを見ると、2019年に出願されている「車体前部」の特許の後ろ半分だと考えることもでき、ちょっとづつ時間をかけながら「スーパースポーツ」が実現に向けて動き出しているのかもしれません。
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現時点でわかっているのはこんな情報
参考までに、こちらが2019年に出願された「車体前部の構造」。
これを見るに、(素材は不明ですが)モノコック構造を持つキャビンに対し、パイプを用いて構成されたフロントサスペンション取付部、そしてその前の衝撃吸収用の構造材を確認できます。
この構造は一般的なクルマ(たとえマツダ・ロードスターやGR86/スバルBRZのようなスポーツカーであっても)とは全く異なるもので、むしろランボルギーニやマクラーレンといったスーパースポーツに近い構造です。
普通のクルマはこんな感じでフロントセクション~キャビン~リアセクションまでが「一体化」したモノコック構造を持ちますが・・・。
いわゆるスーパースポーツ(これはランボルギーニ・アヴェンタドール)は「キャビン+前後パイプフレーム(スペースフレーム)」という構成です。
そして、マツダの出願した特許を見る限りでは、「(マツダの新型スポーツカーが)スーパースポーツと同じ」フロント構造を持つということがわかりますね。
内燃機関を搭載することは間違いない
これらの特許がスポーツカーであるとして、気になるのはそのパワーユニット(つまりピュアエレクトリックなのかガソリンエンジンを積むのか)。
しかしながら今回明らかになった特許画像の一部によると、センタートンネルが設けられ、そこにはトランスミッションを格納するための拡がり、そしてシフトレバーが突き出るための穴も見られます(もしかするとマニュアル・トランスミッション搭載なのかも)。
なお、右側が車体後部となるため、トランスミッション搭載位置はフロントとなり、つまりトランスアクスルではない模様。
ただしこの車両が「ハイブリッド」である可能性も否定できず、もしかすると車体後部にバッテリーを積むなどして前後重量配分を改善しているのかもしれません(もしくは、ハイブリッド前提なのでフロントに積むエンジンが非常に小型軽量であり、フロントの荷重が小さいか)。
リアセクションはモノコックに近い
そして今回のもう一枚を見てみると、車体後部はまだ「スーパーカーでよくある構造」よりは「普通の車の構造」に近いようにも思えます。
ただ、ここで重要なのは、この図が2015年に発表された「RXヴィジョンコンセプト」に非常に近いこと(テールランプの切り欠きまでそっくり)。
よって、この特許画像が「RXヴィジョンコンセプト」の市販モデルを示唆する可能性も考えられ、実現には期待したいところです。
もちろん、自動車メーカーの出願・登録する特許は「すべてが製品化される」わけではなく、マツダの特許が文字通りの「絵に描いた餅」に終わる可能性もなきにしもあらずですが、実現すれば「フロントエンジン(ロータリーかどうかは不明)、フロントにスペースフレーム構造を持つFRクーペ(そしてマツダだけに美しいデザインが採用されるだろう)」となるのは間違いなく、高い戦闘力を誇るとも考えられますね。
合わせて読みたい、マツダの新型スポーツカーに関する特許関連投稿
なお、マツダはこれまでにもスポーツカーに関連する特許をいくつか出願。
ここでその一部を見てみましょう。
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参照:Jalopnik