マツダ・ロードスターRFにシボレー製V8を押し込みアウトバーンを300km/hオーバーで走った勇者現る！メーカー想定外の速度に突入しボディパネルの一部が外れて飛んでゆく

｜ 時速300キロはマツダの想定よりも遥かに高く、この速度域で走るのは自殺行為のようなものでもある ｜

それでも敢行したユーチュバーには敬意を表したい

さて、マツダ・ロードスターRFにシボレー製V8エンジン（LS7）を突っ込み、アウトバーンにて時速300キロオーバーを達成したツワモノが登場。

正確には時速301.6kmを達成していますが、このちいさなクルマで、そしてマツダが全く想定していない速度域に達し、しかもそれに近い速度をキープして走り続けたことはまさに驚きというよりほかありません。

なお、現在の仕様だとどれくらいの出力が出ているのかはわかりませんが、このユーチューバーはロードスターRFの改造の様子を継続して公開しており、ちょっと前だとシャシーダイナモ上での計測で514馬力 / 675Nmという恐るべきパワー/トルクを記録しています。

マツダ・ロードスターRFのポテンシャル恐るべし

ちなみにマツダ・ロードスターRFの（ノーマル状態での）出力は184馬力 / 205Nm、エンジンは2リッター4気筒。

ここへ倍のシリンダー数を持つエンジンを押し込み、3倍ほどのパワーとトルクを発生しているわけですが、「よくそのエンジンが入ったな」と感心するとともに、その出力にパワートレーンや車体が耐えることができるというのもまた驚きです（もちろん対策は施しているとは思うが）。

見たところ外観はほぼノーマルを維持しており、見てわかる相違点といえばタイヤサイズが大きくなり、トランクリッドにスポイラーが追加されている程度（ブレーキも強化されているようだ）。

つまり、大きなエンジンを押し込んだとしてもボンネットが大きく盛り上がるわけでもなく、トラックを広げてオーバーフェンダーを装着するでもなく、超高速域に対応するために大げさなエアロパーツを追加するでもなく、よくこの状態で300km/hを出したな、と思います。

ちなみにテールパイプはセンター出し、リアバンパーには「LS7」のエンブレム。

やっぱり時速300キロは完全にマツダの想定外

前後重量配分は完全に崩れ、そしてフロントやリアのリフトがとんでもないことになってしまい、一歩間違えば一瞬でどこかに飛んでいったりしそうですが、動画を見るとかなり安定した走行を見せており、ノーマルのままでもロードスターRFの空力特性はかなり優れているのかもしれません。

ただし問題が起きなかったかといえばそうではなく、ご覧の通りアッパーウインドウのカバーが風圧で外れて飛んでいってしまうという事態に見舞われており、これはちょっとした段差が抵抗になってしまう、その抵抗に耐えきれずパーツが飛んでいったということになりそうです。

ファスナーが破損していることもわかり、いかに超高速域での風圧が凄まじいかがわかりますね。

ちなみにですが、時速300キロを超えると、バイクの場合は風圧で勝手にブレーキレバーが「押されてブレーキが掛かる」ことがあるといい、よってその速度域に達するバイクのブレーキやクラッチレバーは流線型をしていると聞いたことも。

さらにその速度域では（自動車の）ワイパーを動かすることもかなり大変な仕事であるとされ、よってスーパーカーのワイパーを駆動するモーターはかなり強力でもあるもよう。

そのほか、ロードスターRFのメーターは240km/hまでしかスケールが刻まれていないのでデータロガーを使用したり、さらには速度を出せる区間が短かったりという苦労もあったとのことですが、もう少し直線がながければ「もっと（スピードが）出ていた」とも述べており、あなおそろしやマツダ・ロードスターRFという感じですね。

マツダ・ロードスターRFで時速300キロを超える動画はこちら

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参照：EVOVIISWE