Image:MAZDA
| マツダは「ボディカラーもデザインの一部」と捉え、ボディカラーを絞り、世界で統一する傾向にある |
逆に「北米であっても追加された」ということはワールドワイドで採用される可能性がある
さて、ぼくはグリーンのフェラーリ・ローマを購入したところですが、そういった関係もあって「グリーン」に対し現在非常に強い関心を持っています。
ちなみにフェラーリでは現在のところ「グリーン比率1%」だそうですが、先日ファクトリーツアーに参加した際に聞いた話では「グリーンのオーダーが増加中」とのことなので、今後グリーンが増加することになるのかもしれません。
なお、ポルシェ創業者一族が愛したボディカラーもグリーン(オークグリーンという深い緑)ではあるものの、ポルシェは996もしくは997世代を境に濃いグリーンをいったんラインアップから削除しており(996世代までは内装色にもグリーンを選択できた)、よってシックなグリーンは現在911だと(ペイント・トゥ・サンプル以外では)選択できないという状況です。
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マツダがCX-50にグリーンを設定
そこで今回のニュースが「マツダがCX-50に渋いグリーンを追加した」ということ。
このグリーンはサイプレスグリーン(Cypress Green)と命名されており、これまでのマツダの主流であった「レッド、シルバー、グレー」に彩りを加えるものとして歓迎すべきもので、実際のところなかなかCX-50に似合っているように思います。
なお、CX-50にて選択できるカラーはソウルレッドクリスタルメタリック、ポリメタルグレー、マシングレーメタリック、ジルコンサンド、インコ゚ットブルー、ウインドチルパール、ジェットブラック、そしてこのサイプレスグリーンで、しかもこのサイプレスグリーンは「無償」というのがありがたいところ。
ちなみにCX-50には内装色として「テラコッタ」を選択できるので、「グリーンにブラウン」という非常に渋いカラーコンビネーションを実現できるということになりますが(できればクリームやキャメルといったカラーがあればベターだった)、ここに「ゴールドのホイール」を加えれば今までとは異なるマツダ車の出来上がりということに(ただし、残念ながらCX-50にゴールドのホイールは用意されていない)。
日本では各ラインアップに「サイプレスグリーン」が導入される?
そこで気になるのが「日本でサイプレスグリーンを選択できるようになるのかどうか」。
このCX-50は北米専用モデルであり、生産も米国アラバマ州にて行われていて、よって塗料のサプライヤーも「日本での生産に使用するサプライヤーとは別」だと思われ、そのためCX-50にこのグリーンが採用されたからといって日本でも即採用とはならないのかもしれません。
ただ、マツダは常々「ボディカラーもデザインのひとつ」だと主張し、その車体デザインにマッチしないカラーはボディカラーとして採用すべきではない、あるいはボディカラーは車体色と一緒にデザインされるべきであるという意見を述べています。
実際のところ、マツダがグローバルで展開するモデルについては「全世界でほぼ共通」の色味を持っており、かつボディカラーが絞られていること、(ロードスター以外は)専用ボディカラーを持つ限定モデルをリリースしていないところを見てもそのポリシーをよく理解でき、逆に今回「CX-50にグリーンが導入された」となれば、それはマツダが「マツダのデザインにサイプレスグリーンがマッチしている(サイプレスグリーンは現行のマツダのデザインにあわせて調合された)」と考えているのだと受け取ることも可能。
そうなると、このサイプレスグリーンがマツダのほかモデルに拡大されたとしても不思議はなく、今後日本で展開されるCX-60やCX-80でも選択できるようになるのかもしれません。
参考までに、マツダとグリーンは比較的縁が深く、NAロードスターでも象徴的な(Vスペシャル専用の)ネオグリーンを発売しており、限定モデルではエメラルドグリーン、さらにランティスでもグリーンをイメージカラーに採用し、その後だと爆発的に流行った「デミオのグリーン」も。※同時期、ぼくはバイパーグリーンのフォルクスワーゲン・シロッコに乗っていて、よくデミオと間違われた
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参照:MAZDA