| それにしてもわざわざ自社ページ上で「受注生産の注文受付終了」を発表するのは珍しい |
さて、スバルが合計9モデルの受注生産の受付を停止した、として話題に。
その9モデルとは「XV」「インプレッサG4」「インプレッサスポーツ」「レガシィアウトバック」「レガシィB4」「レヴォーグ」「フォレスター」そして「BRZ」「ジャスティ」。
WRX STIも既に受注を終了していて、逆に乗用車で受注を受け付けているのは「WRX S4」のみという事態となっていますが、これは年度モデルの切替え、もしくはモデルチェンジのための準備ということになりそうです。※停止したのは受注生産の受付のみであって、在庫車は普通に買える
ただ、「受注終了」をわざわざアナウンスする自動車メーカーは非常に少なく、よってこういったニュースが流れると要らぬ憶測を呼んでしまいそうですね。
レヴォーグ、BRZは「フルモデルチェンジ」組
今回販売終了となるモデルの中でフルモデルチェンジを受けるのは「レヴォーグ」そして「BRZ」ということになりますが、レヴォーグについてはすでにプロトタイプが公開され、その市販モデルの姿が確定したといっていい状況。
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一方のBRZについては、次期モデルもトヨタとの共同開発となり、すでに開発が開始されていることがトヨタ、スバル両方からアナウンスされているものの、そのスペックやデザインについては一切不明、そして登場時期も謎のまま。
ただしこの時点で新規生産を停止するということは「モデルチェンジはそう遠くない未来」ということが予想され、そのうちにニューモデルの情報が聞こえてくることになるのかもしれません。
スバルは「モデルイヤー制」だった?
そのほかのモデル、「XV」「インプレッサG4」「インプレッサスポーツ」「レガシィアウトバック」「レガシィB4」「フォレスター」そして「ジャスティ」についてはフルモデルチェンジでもマイナーチェンジでもなく「年度切り替えによる改良」に伴う新規受注の一時停止だと思われますが、この時期に行うということは北米と欧州同様に「7月末に該当年度モデルの生産を終了し、9月から新年度モデル生産を行う(8月は欧米だと夏休みで生産がほぼ行われない)」ということになりそう。
日本だと年度末は3月、そして新年度は4月からとなるものの、海外販売比率の高いスバルだけに、欧米に「年改モデル」発表の時期をあわせたのかもしれませんね。
なお、年度モデルを採用するのは、「その年の生産に使用するパーツをまとめてサプライヤーから購入することで、より効率的にパーツを調達するため」。
平たく言えば「何個買うからパーツをこれだけ安くして」という交渉をサプライヤーに対し行うということになりますが、そのために「同一年度は同じパーツ」を使用することになり、翌年度モデルは「問題や必要がなければ同じ仕様」、なんらかの改良の必要があれば「改良済みパーツ」が導入されることに。
さらには「問題が多発するサプライヤーは入れ替えられる」ことになるため、年度によって「同じパーツでもサプライヤーが変更される」こともあるようです。
いずれにせよ、今回の「新規受注生産停止」は全く問題のない類のものだと思われ、じき来年度モデルの受注が開始されるということになりそうですね。
参照:SUBARU