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トヨタが新開発の4気筒エンジンのサウンドを披露。加えて「V型/直列/水平対向」、「フラット/クロスプレーン」などエンジン型式の相違に起因するサウンドの違いも解説【動画】

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| トヨタは新しいガソリンエンジンによって「トヨタの常識」を覆そうとしている |

現時点ではこのエンジンのパフォーマンスは示されていないものの、相当に期待しても良さそうだ

さて、トヨタは今年初めに「既存の4気筒エンジンよりも軽量で、よりパワフル、かつ効率的な新しい4気筒エンジンの開発に取り組んでいる」と発表していますが、今回はその新しいエンジンをプレビューできる動画を公開(エンジンを積んだ状態は見えないが、サウンドを聴くことはできる)。

今回公開された動画はトヨタがカーボンニュートラルな燃焼エンジンの開発に向けた取り組みなどを記録したもので、21分44秒あたりからはこのエンジンを積んだプロトタイプ(内装を見るに、レクサスISのようだ)にて走行する様子も収められています。

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動画からでもトヨタの新しい4気筒エンジンの活発さがよく分かる

なお、このエンジンはさすがトヨタが「新時代のエンジン」というだけあってパワフルで、そして優れたレスポンス、なによりも魅力的なサウンドを持っており、特に高回転ではなかなかに心地よい音を奏でるもよう。

組み合わせられるトランスミッションはおそらく(GRヤリスに積まれる)ダイレクト オートマチック トランスミッション(DAT)だと思われますが、シフトアップ時には車体が揺れるほどのガツンとした衝撃が伝わっており(おそらくは意図的な設定だと思われる)、ダウンシフト時にはバブリングのようなサウンドも。

更にこのエンジンは軽量かつコンパクトという特徴を持ち、そのため従来のエンジンよりも低い位置に配置され、エンジン ベイのさらに後ろ(つまりフロントミッドシップ)に取り付けることができるため、重心が下がりシャーシのバランスが向上する事実についても言及されており、加えて「エンジンの振動も抑えられ、より洗練された体験が実現する」とも。

トヨタいわく「これは、電動化、インテリジェンス、多様化の時代に向けたまったく新しいエンジン」とのことで、CO2排出量が非常に少ないことにも触れられていますが、「多様化」というキーワードを見るに、ハイブリッドシステムと組み合わせられることで新次元のドライブフィールを実現することとなりそうです。

なお、このエンジンは1.5リッターと2リッターという構成にて開発が進められており、前者は自然吸気とターボチャージャー付きで提供され、後者はターボチャージャー付きのみ。

1.5リットルエンジンは、現在レクサスLBX やヤリス クロスなどに使用されている、既存の1.5リットル3気筒エンジンと置き換えができるように設計され、しかしコンパクトなサイズを持つためにボンネットを低く設定することができ、一般的なセダンボディのクルマに搭載した場合、(空気抵抗の改善と相まって)燃費が最大12%向上するとも報じられています。

2.0リットルエンジンについては、現在のターボチャージャー付き2.4リットルエンジンよりも10%小さい容積でありながら「非常に強力である」と説明されており、このエンジンは「トラックなどの大型車両からスポーツカーまで、パワーが求められる幅広い用途に対応する」ともコメントされています。

トヨタは「エンジン音」にこだわる

なお、トヨタは少し前に「クルマ好きがどっぷりハマるエンジン音って何?」というコンテンツを(トヨタイムズに)公開しており、そこでは吸気や排気、過給器の動作、「直列・V型・水平対向・ロータリー」といった形式の差異、V8だと「クロスプレーンクランク/フラットプレーンクランク」といった構造など、幅広いエンジンや補機類についても触れており、エンジン音に対してかなりのこだわりを見せています。

現時点ではトヨタのエンジンで快音を奏でるのは”LFAのV10エンジン”しかないというのが一般的な認識ではありますが、今後のトヨタのエンジンには大いに期待していいのかもしれません。

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参照:トヨタイムズ

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