| こんなバイクを実際に発売してしまうのがイタリア人 |
年明けに発売を予告していたイタルジェット「ドラッグスター」がついに日本でも販売開始。
今回発売されたのは限定カラー含む3パターンで、いずれも6月より製造開始。
今のところ日本でのデリバリー時期はわからないものの(順調に進めば生産完了2~3ヶ月後)、価格については「ドラッグスター125」で638,000円、「ドラッグスター200」では698,500円だとアナウンスされています。※イタリアでの販売価格とほぼ同じなので、相当に頑張った値付けといえる
カラーは「マットブラック/レッド/ホワイト」に「マットブラック/イエロー」、そして初回限定モデル”ファースト・エディション”限定カラーである「マットブラック/ブロンズ」の3種類。
「マットブラック/ブロンズ」の画像はないものの、以前にドゥカティとインディペンデント・イタリアがコラボした際もこのカラーを採用しており、イタリアではかなり好まれる組み合わせなのかも(スチームパンクっぽい)。
ちなみに今回発売されるのは「ファースト・エディションのみで」、生産台数は499台のみに抑えられる、とのこと。
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初代ドラッグスターの特徴そのままに蘇る
なお、今回の二代目ドラッグスターは初代(1998年)のイメージを上手く再現していて、片持ちサスペンション、トレリスフレームなど初代のイメージを色濃く反映。
フレームはクロムモリブデン製、そこにアルミニウムプレートを装着していると紹介されているので、シート下やサスアーム、ハンドル下のシルバーのパーツはアルミ製カバーということになりそうですね。
エンジンは4ストロークDOHC、電子噴射(制御はマニエッティ・マレリ製)を採用し125cc版は15馬力、200cc版の出力は20馬力。
ステアリングシステムはイタルジェットが特許を持つ「I.S.S.=インディペンデント・ステアリング・システム」が投入され、ブレーキング時のノーズダイブが小さい、そして路面のショックをハンドルバーに伝えない等のメリットも。
ホイールサイズはフロント12インチ、リア13インチ。
ブレーキは前後ともブレンボ製です。
透過類について情報はないものの、おそらくヘッドライトは(このサイズから見て)LED。
テールランプもおそらくLEDだと思われ、グラブバーもアルミ(ダイキャスト)っぽい雰囲気ですね。
ショックアブソーバーは前後とも1本づつ、フロントはリザーバータンクつき。
プリリードの調整が可能で、エンド部やダイヤルにはアルマイト(アノダイズド)処理が施されています。
フロントウインカーはバーエンドに(ナックルガードとともに)装着。
これらアルミパーツの質感は非常に気になるところで、実物は「高品質なのか」「チャチなのか」気になる部分です。
もはや手を入れる部分がないくらいにこだわりをもって作られたバイクですが、できれば実物を見てみたいところ。
取扱店は全国に18拠点しかなく、大阪だと1件のみですが、ドラッグスターは「かつて買おうとしたものの、高価すぎて手が出なかった」バイクでもあり、かなり気になっています。
全般的に見て、これだけのアルミパーツ、片持ちサスペンション、プリロード調整式ショックアブソーバー、ブレンボ製ブレーキシステムを持って638,000円(125cc)というのはちょっと驚異的で、かなりのコストパフォーマンスを持っていると考えて良さそう。
ちなみに車体重量は125ccで108kg、200ccで112kgとかなり軽量。※ホンダPCXは130kgある
製造はボローニャにあるイタルジェットの工場にて行われるそうですが、ボローニャはほかにもドゥカティ、ランボルギーニ、マセラティ、パガーニ等が存在する地で、なにかとスーパーな乗り物を多数生産していることで知られます。
なお、仮にこのバイクを購入し、どこかで「バイク何乗ってんの?」と聞かれたとき、「ドラッグスター」とだけ応えると、ヤマハのアメリカンクルーザーと間違われたりしそうですね。
VIA:ITALJET