| 車体重量は630キロ、そのうちエンジンの重量は340キロ |
驚いたことに、バイパーのエンジンを積んだカスタムバイクは複数台存在する
さて、世の中には様々なカスタムバイクが存在し、その異次元っぷりはクルマの比ではないほど。
そして今回紹介するのもそういった「完全にぶっ飛んだ」カスタムバイクの一台ですが、なんとエンジンはダッジ・バイパーGTSから流用した8リッターV10。
ちなみにエンジン単体の重量は340kgだそうですが、これはバイク全体(630kg)のじつに半分以上を占めることになります(コケたら絶対に人力では起こせない)。
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フレームまで自作の完全オリジナルバイク
このクレイジーなバイクを制作したのはアレン・ミルヤードさんなる人物ですが、このバイクはアレンさんの完全なる手作り。
というのもエンジンが大きすぎるので既存のいかなるバイクのフレームにもエンジンを収めることが出来ず、よってエンジンを中心として、エンジンに直接ボルト留めする形で2つのサブフレームをドッキングさせている、とのこと。
そのためトランスミッションを押し込む場所が無くなってしまったそうですが、このエンジンは強大なトルクを発生するのでそもそもシフトチェンジの必要はなく、スタートしてしまえばあとは「オートマティック・トランスミッションのようなもの」だと語っています。
ちなみに一般道ではどれだけ飛ばしても1,500回転もあれば十分だといい、たしかにそれだと変速の必要はないかもしれません。
ブレーキディスクは片側のみにセットされ、しかしキャリパーは「前後ツイン」。
このブレーキディスクの厚さを見よ!
ちなみにチェーンのオイルがすぐに切れてしまう(熱のため蒸発?)ためにこういった「オイルをポタポタ垂らす装置」が取り付けられています。
こちらはチェーンオイル専用のタンク。
ちなみに1年に一回の「車検」があるようで、今回はその検査場へと持ち込むためにこのバイクを駆り出していますが、現在のところ走行距離が9,150マイルを数え、結構な距離を走っているということになりそうです。
こういったカスタムバイクは多くの場合、「ショーやイベントで見せるため」に作られ、実際に乗られることはあまりなく、しかしアレンさんは実際にこのバイクを楽しんでいるようで、以前にはマン島TTコースを走ったり、ブランティングソープ試験場では時速200マイル(約322km)を記録したこともあるのだそう。
なお、変速機がないので最高速の調整はリアのスプロケットを交換することで行うそうですが、時速160マイルから時速270マイル(257〜434km)の間で変化させることができるといいます。
さらにはオーバーラン時に燃料を追加するセカンダリーECUマップをプログラムし、排気ガスから大きなバックファイアを発生させるなど、ちょっとした遊び心も盛り込まれており、イベントではちょっと知られた存在でもあるようですね。
ほかにはこんなエクストリームなバイクも
なお、バイパーのエンジンを積んだバイクというと「トマホーク」が有名で、こちらはバイクというものの実は「4輪」。
こちらはマセラティの4.7リッターV8エンジン(つまりフェラーリのエンジン)を積んだラザレスLM847で、やはり4輪です。