| 走りながらタービンで充電可能、電欠の心配は無用 |
先日ティーザー画像が公開された、「中国資本、ジウジアーロデザイン」のテックルールズ「REN RS」の全容が公開に。
これによると発電機として2基のディーゼルエンジンを使用し、6基のモーターを駆動させる電力を発生させる、という構造を持っています。
EVではありますがその電力を石化燃料で賄うという、「日産ノートe-powerと同様の」方法ということになりますね。
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まさに富裕層の玩具
すでに公開されたとおり、この「REN RS」はサーキット専用。
シングルシーターのレーシングカーではありますが、しかしどのレギュレーションにも合致していないためにレースに出場はできず、よって「富裕層が地元のサーキットに保管し、時々そこで乗って楽しむ」という使い方がメインとなりそう。
出力は6個のモーターによって合計1287馬力を発生し、0-100キロ加速は3秒以下。
最高時速は330キロとされていますが、これを出せるサーキットもなかなかなく、「サーキットでも持て余す」性能を持っていると言えそうですね。
走行中はディーゼル駆動によるマイクロタービンはフル稼働することになるようですが、もし発電が追いつかずにバッテリーが消耗してしまっても、このマイクロタービンからの電力を直接モーターへと送ることで車両を走らせることも可能とされ、要は「(燃料がある限り)電欠の心配がない」ということに。
なお燃料タンクは80リッターで、タンクいっぱいの燃料によって1170キロの走行が可能。
ただし、サーキットにて「全開走行」を行えば、当然走行距離は一気に短くなるのは想像に難くないところ。
「EV」ということでガソリンエンジン採用のレーシングカーとは異なるレイアウトやデザインを採用できると思われますが、バッテリーの発熱を考慮し、エアロダイナミクスは「冷却」を重視したものに。
コクピットは頑丈そうなパイプで囲まれていることもわかります。
なおテックルールズではタービンを「2つから1つ」、モーターを「6つから4つ」へと変更したモデルも用意できる、とのこと。
価格や納期、生産台数については今のところ不明です。