| このHavalを展開する長城汽車はなにかとパクリでその名を知られている |
もはやこのHavalを止める手立てはないだろう
さて、中国の自動車ブランド、Haval(ハバル)が「え?新型ラシーン?」と思ってしまいようなコンパクトSUV、「クールドッグ」を発表。
すでに予約を開始しており、125,800元(約253万円)~149,800元(約301万円)という比較的リーズナブルな価格にて発表されています。
ちなみにこのHavalは長城汽車(グレートウォール・モータース=GWM)の展開するブランドの一つで、この「ドッグ」というネーミングについては、やはり長城汽車が展開する別ブランド、ORAで人気の「キャット」シリーズにあやかった可能性もありそうです。
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ただしクールドッグのサイズは結構ビッグ
なお、このクールドッグのボディサイズは全長4,520ミリ、全幅1,875ミリ、全高1,745ミリとけっこうビッグ。
オフローダーっぽい加飾が随所に見られ、もし今ラシーンが復活したら、こういった樹脂製クラディングがオプションにて用意されるのかもしれません。
搭載されるエンジンは184馬力 / 275Nmを発生する1.5リッターターボで、トランスミッションは7速DCT、駆動方式はベースモデルがFF、そしてトップレンジでは4WDを採用。
一方でリアはラシーンとは全く異なるデザインを持ちますが、これはトヨタFT-4Xのような雰囲気だと思います。
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テールゲートスポイラーのハイマウントストップランプはまるでコンセプトカーのよう。
中国市場ではこういった「未来っぽい」デザインが好まれると言われ、多くのクルマが未来志向のデザインを持っているように感じます。
Haval クールドッグのインテリアはこうなっている
インテリアは「今どき」な雰囲気を持っており、12.3インチのインストルメントパネルを中心とし、現在中国で人気のカラオケ(KTV)機能を持つ、とのこと。
ちなみにですが、中国市場は独自の嗜好をもっており、中国にて「中国メーカーのスマートフォン」のシェアが急速に高まったのも、中国人の好みや社会事情にマッチしていたからだといい、とくに中国国内の株式関連アプリを(アプリ会社との共同開発で)プリインストールし、それを前面に押し出したことが理由の一因だとされています。
よって、これからの中国車は、中国市場にあわせて「ガラパゴス化」するものと思われ、逆に外来種を受け付けなくなり、独特の発展を遂げることになるのかもしれません。
参考までに、このクールドッグには18スピーカーを誇るJVCサウンドシステムが装着され、これはJVCとの共同にて、2800万元(約5億7000万円)を投資して開発したもので、ヘッドレストにもスピーカーが組み込まれているようですね。
こういったところを見ても、長城汽車が「中国市場に適合することにお金をかけている」ということがわかります(見た目は他社の人気製品から拝借し、機能や装備は中国向けにアレンジする、という商法のようだ)。
日産ラシーンはこんなクルマ
日産ラシーンは1994年にドラえもんをイメージキャラクターに起用して発売し(よって、当時これに乗っていると「ドラえもんのクルマ」と言われた)、2000年まで製造されたコンパクトSUV。
Be-1、パオ、S-Cargoといったパイクカーのような雰囲気を持つものの、それらとは異なり限定販売ではなく「通常販売」がなされています。
当時からニッチな商品ではあったものの、ニッチ製品の常として、その製品を下支えするファンの忠誠心は高く、現役当時から中古相場が比較的高く、そして近年では「ゆるキャン△」人気もあってさらに相場が高騰しているモデルでもありますね。
全長は3,980~4,210ミリ、全幅1,695/1,720ミリ、全高1,450/1,515ミリ、搭載されるエンジンは1.5リッタ~2リッターまでで、駆動方式には4WDを採用しています。
なお、パオ同様にラシーンのみを専門に手掛けるショップも少なくはなく、とくに有名な「Blooom!」ではこういったアウトドア風味のカスタムも行っているもよう。
なかなかに魅力的なルックスを持っており、ちょっと欲しくなってしまいますね。
参考までに、Haval含む長城汽車の各ブランドは他社製品を「コピー」することでよく知られ、これまでだとフォルクスワーゲン・ビートルやポルシェ・パナメーラ、そしてフォード・ブロンコなどを堂々コピー。
よって、今回のクールキャットについても、どこかでラシーンもしくはラシーンのカスタムカーなどを見て「これだ!」と感じたのかもしれません。
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参照:CarnewsChina, Blooom!