| てっきりこのスーパーカープロジェクトは潰えたものと考えていたが |
すでに中国では販売されているらしいが
さて、中国の自動車メーカーの中ではかなり早い段階から「ピュアエレクトリックハイパーカー」構想を掲げていたQiantu。
このハイパーカーは「K50」と命名され、当初この計画が報じられたのは2014年頃であり、実際に中国では2018年辺りに発売がなされたと言われていますが、出力436馬力、0-100km/h加速4.6秒というスペックを持ち、価格は1000万円を軽く超えるという設定です。
そして今回報じられているのが、カリフォルニアを拠点とするミューレン・オートモーティブ(Mullen Automotive)がこのQiantu K50の(北米・南米市場での)製造販売権を獲得したというニュースで、このQiantu K50は北米だとミューレンGT、そしてそのハイパフォーマンス版はミューレンGTRSという名称にて販売される、と言われます。
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ここまでの経緯はまさに「紆余曲折」
なお、このQiautuとミューレン・オートモーティブとの関係性はかなりややこしく、両者はまず2019年に一度提携しており、その内容としてはQiantuがミューレン・オートモーティブからK50開発のための技術的援助を受け(加えて北米にて販売するのに必要な法的用件のクリアもミューレン・オートモーティブが代行するとされていた)、そしてミューレン・オートモーティブが北米・南米市場向けに限り組み立てや販売を独占するというもの。
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その後、2020年から実際に北米にて販売がなされるというアナウンスが行われており、しかしなんらかの事情にて両者の契約がこじれてしまい、北米におけるQiantu K50の発売が延期されていたわけですね。
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ただし今回、Qiautuとミューレン・オートモーティブは関係性を修復し、「再提携」を結んだと発表しており、Qiantuの呂会長いわく「我々は、2013年から電気自動車の開発に取り組んでいます。今回、ミューレンオートモーティブと協力し、Qiantu K50を米国市場に投入できることを光栄に思います。洗練されたデザイン、優れた走行性能とハンドリング性能、印象的なフルカーボンファイバーの外装を持つQiantu K50は、ユーザーに新しいレベルの性能と利便性を提供し、米国のEV市場で成功すると信じています」。
そのほか、ミューレン・オートモーティブはQiantuのほかの電気自動車、たとえば「Five」を北米にて発売するとも報じられていますが、こちらは1,014馬力を誇るハイパフォーマンスSUVだといい、0-100km/h加速を1.9秒でこなす、とも。
ミューレン・オートモーティブ社のCEO兼会長、デビッド・ミッチェリー氏は「Qiantu社との今回の契約は、当社にとって重要なマイルストーンとなるものです。2023年に(Qiantu K50の北米版である)GTとGTRSプログラムを開始することを楽しみにしています」とコメント。
ちなみにこちらがハイパフォーマンス版の「GTRS」で、0-100km/h加速2秒以下、最高速度322km/hを達成する、と言われています。
余談ではありますが、アリババにてQiantu K50が販売されており、それをネット経由にて注文したら、実際に届いたのはとんでもなくチープなEVだった、という顛末もユーチューバーによって報告されていますね。
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