Image:Hyundai
| ヒョンデはこういった「特定のターゲット」に向けたクルマづくりが非常に上手い |
ヒョンデは「新しいセグメント」にも果敢に挑戦
さて、韓国ヒョンデが新型パリセードを発表。
これはヒョンデ最大のSUVで3列シートを備え、乗車できるのはなんと最大で9名。
ちなみにこのパリセードは「安価な大衆車メーカーであったヒョンデが挑戦した」高価格セグメントですが、一定の成功を収めたために今回「第2世代」へとスイッチすることに。
新型ヒョンデ パリセードはこんなクルマ
そしてこの新型パリセードはいっそうの高価格路線を突き進んでおり、車体はいっそう大きく、洗練された印象を持つように。
さらに「より丸く」エレガントな外観を持つようになり、ある意味では「まるでレンジローバーのよう」。
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ディティールを見てゆくと、ヒョンデが得意とする新しいマルチスラットグリル、それに合わせたヘッドライトを持っており、テールランプにはスケルトン構造が採用されることでヒョンデというよりはジェネシスと言っても通用しそうな高級感を備えています。
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新型パリセードのインテリアは先代とは大きく異なっており外装同様に「曲線を用いた」ラインにて構成され、1960年代の高級車を思わせるような雰囲気となっていますが、これはアメリカ市場での「受け」を重視したためかもしれません。
なお、内装のほとんどすべては「ソフトタッチ」仕上げが採用され、張り材の内側にはパッドが挿入されることで視覚的な柔らかさそして厚みが表現されています(レトロな家具のようでもある)。
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全体的に見てアメリカ市場を強く意識した仕様とデザインを持っていて、それは「柔らかい曲線」「フラッシュサーフェス」「重厚」「たくさん人が乗れる」といったところ。
そしてヒョンデはこういった「市場とターゲットを的確に見据えた」製品開発を行うことが得意な会社でもあり、この二代目パリセードも大きなヒットとなるのかもしれませんね。
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