| ただしタイ限定。まさかこのコラボが実現するとは思わなかった |
トヨタ・タイランドがC-HRにファッションデザイナー、カール・ラガーフェルドとのコラボレーションによる特別仕様車「C-HR by Karl Lagerfeld」を発表。
その外観はカール・ラガーフェルドらしいホワイトとブラックに彩られ、各部がカール・ラガーフェルド仕様となって「とびっきりオシャレな仕様」となっています。
カール・ラガーフェルドは2019年2月19日になくなっていますが、直近ではシャネルとフェンディのデザイナーとして有名であり、カメラマン(ピレリカレンダーの撮影を行ったこともある)そして愛猫家(猫のシュペットは世界一裕福な猫として知られていた)としても有名。
カール・ラガーフェルドはこんなブランド
もともとは自身のブランド「Karl Lagerfeld」を展開しており、90年代くらいのブランドアイコンは「扇子」。
これを見るに日本贔屓であったようですが、その扇子と、自身のトレードマークでもあったポニーテールを強調する横顔(というかこれも日本のちょんまげを意識したんじゃないかと思われる)を図案化したグラフィックを用いています。
そしてこの「横顔」ですが、その頃カール・ラガーフェルドは「ぽっちゃり」していたので、そのシルエットもやはり「ぽっちゃり」。
ただ、その後ディオール・オムのコレクション(エディ・スリマン時代)と出会い、しかしディオール・オムはガリヒョロしか着ることができないデザインであったため、カール・ラガーフェルドは13ヶ月で42キロも体重を落とし、以降はディオール・オムを愛用することに。
ちなみに同時期からクロムハーツを愛用しはじめ、「男が身につけていいアクセサリーはクロムハーツのみ」と語り、カラー(襟)の高いホワイトのシャツがトレードマークとなっています。
1982年にシャネルと契約したのちにはシャネルを見事復活させるなど、多くのブランドの規範となる一方、同じくデザイナーを務めたフェンディでは自身をデザインしたTシャツやチャームなどを多数リリースしており、相当に自己顕示欲の強い人であったこと(だからこそデザイナーとして成功したと言える)、エキセントリックな人物であったことが容易に推測できますね。※ただしシャネルでは、あくまでもシャネルのヘリテージを前面に押し出し、自身の好みを主張することはなかったので、ブランドや状況に応じてデザインをつかい分けるビジネスセンスを持っていたようだ
そして自身のブランド「カール・ラガーフェルド」については、シャネルやフェンディ、そして親元のルイ・ヴィトンを筆頭とするLVMHとの関わりが強くなったのちに興味を失ったようにも見え、その株式の一部をPVH(トミー・ヒルフィガーやカルバン・クラインを保有している)へと売却済み。
最近ではプーマとのコラボレーションも有名ですね。
C-HR by Karl Lagerfeldはこんなエクステリアを持っている
そして今回のカール・ラガーフェルド版C-HRですが、同氏のイメージをみごと反映して「完全にホワイトとブラック」。
価格は1,219,000バーツなので、日本円に換算すると約400万円ほど。
基本は「ブラック」、そしてピラーやルーフ、ドアミラー、バンパーリップ、サイドスカート、リアスポイラーなどが「パールホワイト」へと変更されています。
サイドにはホワイトのグラフィックが入り、「Karl Lagerfeld」のロゴ入り。
チラリと見える内装もオシャレ。
ホイールはブラック仕上げ。
けっこう細かいところにまで手が入っていて、なかなかに値打ちのある一台なんじゃないかと思います。
そのほか、バッグ類も取り揃えており、トヨタ・タイランドはこのC-HR by カール・ラガーフェルドにかなりな力を入れているようですね。
これらアパレルはおそらくファッションブランドの「カール・ラガーフェルド」から販売されているものと思われます。
C-HR by Karl Lagerfeldはこんなインテリアを持っている
キックプレートも「Karl Lagerfeld」ロゴ入り。
ダッシュボードにも「Karl Lagerfeld」ロゴ。
シートもホワイト×ブラックで、シートバックにはエンボス加工でカール・ラガーフェルドのロゴ。
なお、トヨタ・タイランドではこのC-HRのカール・ラガーフェルド・バージョンだけではなく、ヤリスには「マリメッコ」バージョンも投入していて、ファッション推しの傾向が見られるようですね。