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ホンダは中国専用車として「高級クーペSUV」、UR-Vを販売している!これは日本に入れたら売れるんじゃない?

2019/11/12

| ある意味ではホンダらしいニッチなクルマ。ほかの国産車メーカーがクーペSUVを発売していない今がチャンス |

さて、先日はホンダが中国にて生産・販売しているSUV、「XR-V」がイケてるということをお伝えしましたが、実はホンダは中国にてもう一台、なかなかに魅力的なクロスオーバーを販売しています。
その名は「UR-V」で、これは中国ホンダのSUVの中では「フラッグシップ」という位置づけ(広汽本田汽車有限公司製)。
ただしその豪華さ、充実した装備に比較して価格は24万元(邦貨換算で399万円くらい)~という比較的安価な設定です。
ここで、そのUR-Vの特徴を見てみましょう。

ホンダUR-Vはこんなクルマ

ホンダUR-Vのボディサイズは全長4,825ミリ、全幅1,942ミリ、全高1,670ミリ。
つまりけっこう大きな車ということになりますね。
エンジンは190馬力(142kW)版の1.5Lターボ(240TURBO)、268馬力(200kW)版の2Lターボ(370TURBO)とがラインアップされ、例によってターボエンジンは中国語にて「T动(動)」と表記されています。エンジンは”发动机”

駆動方式は4WD、そしてアダプティブサスペンションが装備され、ドライブモード「SNOW」「ECON」「SPORT」「COMFORT」にあわせ、エンジン特性とともに性格が変化。

なんといっても最大の特徴は「クーペSUV」ということで、これは現在ホンダが日本市場では持たないボディ形状であるばかりか、いずれの日本の自動車メーカーからも投入されていない”空白の”セグメントです。

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そのほか、ドアが「90度」開くなど、けっこう高い使い勝手を持つようですね。

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全体的にはかなり「塊感の強い」プロポーションを持ち、大きなグリルによって押し出しも十分。

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逆にキャビンはコンパクトで、いわゆる「ヘルメットルーフ」採用。
サイドウインドウのグラフィックは下側が「後ろ上がり」、上側は「後ろ下がり」。
リアウインドウは大きく傾斜がつけられ、これがもっとも「クーペSUVらしさ」を演出しているところですね。

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後ろから見るとハイデッキ感がかなり強く、テールランプの位置が高い上に「横に長く」、ワイドさをいっそう強調することに。
なお、リアバンパー左右の「縦」に配置されたリフレクターは、同じく中国専売となるホンダXR-Vにも見られる意匠であり、ホンダは好んで中国使用車にこれを用いているのかも。

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インテリアは広く、ウッドやレザーがふんだんに使用された「高級仕様」。
後部座席にも(おそらく)エアコン等のコントロールを行うと思われるタッチ式ディスプレイが装備されています。
面白いのは「4人乗り」レイアウトを持つことで、5人乗りでも7人乗りでもないということですが、中国は長らく「一人っ子政策」を続けていたために大家族というものが存在せず、よって3-4人が広くゆったり、贅沢に乗れるクルマが好まれる、とは聞いたことがあります。

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全体的に見て、かなり高いレベルのデザインと機能、高級さをあわせもち、中国専用にしておくのがもったいない、と思わせるクルマ。
そしてホンダらしい「ニッチな」クルマでもあり、(日本市場への)投入によって大きな話題を作れそうだ、とも思います。
ただ、中国からの輸入についていくつか障壁があり、まずは広州本田が輸出免許を保有しているかどうかということ(中国の輸出業は免許製)。
そして「品質」の問題も小さくはないと思われ、中国で設計・製造されたクルマが日本市場の品質的要求にマッチするのは「難しい」かもしれませんね。

VIA:HONDA、汽車之家

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