カマロのラインアップ中もっとも高価なカマロ、それが「カマロCOPO」だ
シボレー・カマロCOPOの2018年モデルがSEMAショーにて公開へ。
新設計のスモールブロックエンジンを持つと発表されているものの、スペックの発表は今のところなし。
このエンジンはカマロSSに積まれる6.2リッターV8(LT1)をベースにすると見られ、当然ながら相当なパフォーマンスを発揮するものと思われます。
加えてエンジンに選択肢として7リッターV8、5.7リッターV8エンジンも選択可能、としています(エンジンが選べるのは珍しい)。
シボレー・カマロCOPとは?
なお、カマロ「COPO」とはドラッグレース用に製造される特別仕様のカマロのこと。
ダッジ・チャレンジャー・デーモンとの差異は「COPOカマロは公道走行できない」というところで、これは「法規の関係で登録できない」という意味合いよりも「直線をぶっ飛ばすことしか考えられていない」ため。
通常のカマロは20時間で1台生産できるのに対し、カマロCOPOは1台生産するのに約10日が必要。
NHRA(全米ホットロッド協会)のレギュレーションに沿ったスペックを持っており、リアアクスルが独立懸架から「ソリッド」に、ドラッグレース用の分厚いタイヤを装着できるように(つまり小さいホイールが装着できるように)ブレーキシステムが小型化され、トランスミッションは「3速」のレース専用となるなど、公道をはどう考えても「物理的に無理」。
エンジンの選択肢があるのは、カマロCOPOを購入したチームがチューンするそれぞれの「方向性」「得意分野」に対応するため、と思われます。
もちろん限定生産となり、カマロCOPOがはじめて製造された1969年にちなんで69台のみが毎年製造。
当然ドラッグレース大好きなアメリカ人には高い人気を誇り、抽選にて当選しないと買えない、というレアカーですね。
もう一台、ホットウィールとのコラボモデルも登場
そしてSEMAで発表されるもう一台のカマロは「カマロ・ホットウィール50thアニバーサリーエディション(Camaro Hot Wheels 50th Anniversary Edition)」。
これは2LT/2SSグレードに対して設定されるパッケージオプションで、ボディカラーはクラッシュオレンジ、専用ボディストライプ、オレンジブレーキキャリパー、ダーク仕上げテールランプ、専用グリル、専用エンブレムなどが含まれます。
インテリアにおいてはブレックレザー×オレンジステッチ、エンボス加工の入ったヘッドレスト、オレンジシートベルト、専用サイドシル、専用フロアマット、ホットウィールのバッジ付きステアリングホイールなどが装備されることに。
日本だと「ホットウィールよりもトミカ」ですが、トミカと実車とがコラボレーションしたケースは聞いたことがないような(聞いたこともあるような)気がします。
なお、シボレーは毎年SEMAにてカマロの特別バージョンを発表するのが通例となっていますね。
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