| 2030年のBMWの製ル・マンレーサーはこうなる? |
デザイナーのPavel Tomashevskiyさんが「ミシュランチャレンジ(デザインコンペ)」のために作成したレンダリング、「BMW SPIKE」。
画像の左上にある「V12 LMR」の発展版というコンセプトで、2030年モデルにBMWがル・マン24時間に参戦したら、という設定で、ちゃんとキドニーグリルも再現されています。
BMWは1999年以来、ル・マンにはご無沙汰
なおBMW V12 LMRは1999年にル・マンに参戦。
2000年から(F1にて)提携を開始したウィリアムズとの共同開発となり、総合優勝を飾ったプロトタイプレーシングカーでもあります。
ただし2000年にはF1にリソースを集中させるためにル・マンから撤退しており、その後BMWはル・マンからずっと遠ざかった状態となっていて、復帰が期待されるのもまた事実。
BMW V12 LMRのエンジンは6リッターV12ですが、このBMW SPIKEはもちろん(時代を鑑みて)EV。
後輪のセンターにモーターがあり、そこから束になった繊維のようなもので駆動力を左右両輪に伝えるようです。
面白いのはタイヤとホイールで、これは衝撃を吸収する構造や、トレッドを変化させることでドライからウエットまで対応。
ミシュラン開催のコンペに出展した作品なのでタイヤが中心の設定となりますが、BMW V12 LMRもミシュランタイヤを装着していたので、そこは共通性を意識したのかもしれません。
なお車体のデザインそのものはサイバー感バリバリで格好良く、実際に2030年のレーシングカーはどうなっているんだろうな、と思うことも。
現在のプロトタイプレーシングカーはいずれもヘッドライトが大きく「立った」デザインではありますが、こういったウェッジシェイプに戻る時代がまた来るのかどうかも気になるところですね。
あわせて読みたい、未来のレーシングカー関連投稿
イギリスのデザイナーが考えた未来のレーシングカー、「ポルシェ939RSR」
アーティストが「マクラーレンMotorsports Spirit」公開。超伝導コイル内蔵、冷却システムは窒素
ポルシェ918後継はこうなる?デザイナーがフルエレクトリック「9e1」コンセプトを公開
テスラの「2030年ル・マンレーサー」。レース戦績、デザイン的特徴に欠けるテスラはデザイナーにとって鬼門?